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羽生結弦選手が平昌五輪の記者会見で話した英語とは?

羽生結弦選手が平昌五輪の記者会見で話した英語

平昌五輪フィギュアスケート男子で、金メダルを獲得した羽生結弦選手の英語インタビューをご紹介します。

【全文】羽生結弦選手が英語で語ったこととは

平昌五輪で2連覇を達成した羽生結弦選手。英語が堪能なことでも知られていますよね。平昌で行われた金メダル獲得後の記者会見では、海外メディアからの英語インタビューに積極的に答えていました。羽生選手は英語でどんなことを語っていたのでしょうか。

動画引用元:KyodoNews

この記事では、羽生選手が英語で答えたインタビュー(動画 01:45~10:45あたり)を全て書き起こしました。

どうやってメンタルコントロールをしているのか

2大会連覇のチャンピオンとはいえ、まだ若い羽生選手。大きなプレッシャーの中、どうやってメンタルを保っているんですか?という質問に対しこう回答しています。(動画02:02~)

Yuzuru Hanyu:Hmm … Um, you know, in the world, we have lots, lots, lots of knowledge for the mental control, and then, you know, management for the, um, mental and the heart, heart rate and then physicality. We have so many knowledge and then so many reports for the, for that.


So when I, when I couldn’t, when I couldn’t skate, um, I was studying hard for the, with the, with that reports and then some books for the mentality. And then, you know, I, I really like to, I like to study for the, um, psychology, and then for the mental, for the, for the competing, so, um, um, it’s not just ●●●, um, to skate for me. And then, um, actually it’s really makes, help me for this Olympics.

●●●は不明瞭な部分

動画を見ると、羽生選手が丁寧に言葉を選んで回答していることが感じられます。もし単語で意味が分からないものがあれば、そのまま単語をクリックするとアルクの辞典に飛ぶので、できれば訳を見ずに、英語のまま羽生選手が語った内容を理解してみるのがおすすめですよ。

抄訳 世界にはメンタルコントロールやマネージメント、心拍数や身体についてのたくさんの知識があるので、スケートができなかった時期にそれらのレポートや書籍をたくさん読みました。心理学や競争に関するメンタルについて学ぶのが好きなんです。これらの知識は今回のオリンピックにとても役立ちました。

誰に影響を受けたのか

羽生選手が影響を受けている人はいますか?という質問に対する答えです。(動画04:00~)

Hanyu:Um, actually, when I started to skate, I didn’t think about Olympics Games, ’cause I didn’t know it, ha-ha, I was, when I was, when I was 4 years old. And then, um, after the, after, after the, after to skating, after, no, after to, tried to skating, um, I was really surprised to the, um, no, I, I was taken so much inspiration, um, when I saw the Olympics Game, Olympic Game in the – I don’t know, I don’t know which one, but maybe Salt Lake City – and then I, I really wanted to be a champion on the Olympics.


So, um, so, I don’t know what I want to say, but, ha-ha, my hero is Evgeni Plushenko, and then Johnny Weir, Stéphane Lambiel and Javier Fernández, too. And then, also, Dick Button, ’cause he was really great, greatest skater. But I, you know, but I couldn’t s—watch him skate, ha-ha, but I know he was really very good skater. So, and then he was, he was really cheering for me, for the, um, two straight title for the Olympics, this time. So, I’m really appreciate to him, and then, um, um … I don’t know I will, I will try to break in for the record for three straight titles, but now I’m really satisfied for the, this title. Thank you.

影響を受けたスケーターとして、66年前に2大会連覇をしたディック・バトン氏があげられていますね。バトン氏はフィギュアスケートの試合の感想をリアルタイムにツイートしていたのですが、羽生選手の2大会連覇が決まると、お祝いコメントをツイートしており話題になりました。

tie は「同点、同順位」の意味なので、2大会連覇というディック氏の記録に羽生選手が並んだことを称賛しています。世代を超えた美しいアスリート精神ですね。

抄訳 スケートを始めたときは、オリンピックについては考えてませんでした。4歳だったので、知らなかったんです。スケートを始めた後は、オリンピックの試合からとても影響を受けるようになりました。たぶんソルトレイクシティオリンピックから、オリンピックでチャンピオンになりたいと思うようになりました。僕にとってのヒーローは、エフゲニー・プルシェンコ、ジョニー・ウィアー、ステファン・ランビエール、そしてディック・バトンです。ディック・バトンの滑りを見ることはできませんでしたが、とても素晴らしいスケーターです。そして、今回2大会連覇に対し、とても応援してくれました。本当に感謝しています。3大会連覇できるかどうかは分からないですが、今はこの記録にとても満足しています。

プーさんは森に帰す

ファンからリンクに投げ込まれた、大量のプーさんのぬいぐるみについての行方について質問されると羽生選手はこう回答しています。(動画07:17~)

Hanyu:Um, the Winnie the Pooh, we go their, um, we go to back for their, back to their, um – I don’t know how to say it – back to their forest? Ha-ha. Um, you know … Just kidding! Ha-ha.


Um, actually, I want to, I want to, I want to bring, I want to take everything to back my home, but, you know, I can’t. I’m not able to do that. So, um, actually, I usually, I usually donate to the, um, Skating Federation and then some, some federation or some, some team for children – I don’t know how to say it, but, um, I donate it and then, I’m, I’m taking some, some Winnies ’cause of my memory, and then I will, I will, I will, I will be back to my home. Is it, is it good? Ha-ha.

日本のニュース番組でもたくさん取り上げられた「プーさんは森に帰す」という愛らしいジョークを交えた回答の全文です。くまのプーさんの英語名は Winnie the Pooh。連日ニュースに取り上げられていたので、ご存じな方も多いかもしれませんね。donateは「寄付をする」、federationは「連盟」という意味なので、スケート連盟に寄付をすると発言しています。でも何個かは自宅に持って帰ると話しているので、ファンに対する心遣いを感じられます。

抄訳 プーさんは、何て言ったらいいのかな、森に帰します。冗談ですよ。本当は全部自宅に持って帰りたいのですが、それは難しいので、普段はスケート連盟や子どものチームなどに寄付しています。思い出のために何個かは自宅に持って帰ります。

この後、「つまり寄付をするということですよね」と聞かれ、このように答えています。

Hanyu:Yes, I, I’m, I’m donating to the Federation, so, um, maybe they, they will charity for that soThank you.

抄訳 はい、スケート連盟に寄付するので、チャリティに活用されるでしょう。

一夜明けて思うことは

日本語が話せるロイター通信の記者からの質問に対しても、英語で答えています。2大会連覇のお祝いをしたかどうか、一夜明けて今どんな気持ちなのか?という質問に対する回答です。(動画09:30~)

Hanyu:We didn’t, we didn’t celebrate for the, this title, um, ’cause, you know, I don’t have, I didn’t have for the, enough time for the sleep. Ha-ha. So, um, maybe we will, we will celebrate in, for the, for the this title, but just in a, just in a, my family or team or Cricket club, maybe.


And then, you know, my, um, my feeling is totally difference between, uh, um, between the, before the free skating and now. ’Cause, because that’s why my dream come, came true already, ha-ha, so I’m really satisfied as for now.

ちなみに Cricet club とは羽生選手やハビエル・フェルナンデス選手などが所属している、カナダの名門フィギュアスケートクラブToronto Cricket Skating & Curling Clubのことです。

抄訳 今回の連覇についてはお祝いはしてないです。十分な睡眠時間もなかったし。家族やチーム、所属クラブでお祝いすると思います。フリー演技の前と今とでは気持ちが全く異なります。夢が叶ったから、今、とても満足しています。

英語のイントネーションはカナダ英語

このインタビューの書き起こしを担当したアルクのカナダ人スタッフは、羽生選手の英語の抑揚やイントネーションが、とてもカナダ英語であることに驚いていました。2012年からカナダ・トロントを練習拠点とし、スケーティング技術を磨き上げてきた羽生選手ですが、英語に対しても向上心を持って学習に取り組んでいたのかもしれませんね。

海外メディアの報道を英語で読んでみよう

羽生選手の2大会制覇の快挙は、世界各国のメディアで取り上げられています。どのように紹介されているのか英語で読んでみましょう。

アメリカ:ニューヨークタイムズ

羽生選手を始め、平昌五輪に出場した男子シングルの選手について、たくさんの写真とともに紹介しています。

www.nytimes.com

イギリス:ロイター通信

羽生選手が達成した偉業と彼の東日本大震災に対する特別な思いを紹介しています。

www.reuters.com

アメリカ:ロサンゼルスタイムズ

こちらの記事ではなぜプーさんのぬいぐるみが投げ込まれるのかについて紹介しています。

www.latimes.com

 

2月25日に行われたエキシビジョンでの演技もとてもすてきでしたね。英語では exhibition gala と言い、採点を伴わない特別公演という意味だそうです。

今後も羽生選手の活躍や動向は海外のメディアでも多く報じられそうですね。羽生選手が語る英語を英語のまま理解したり、英語でどのように報じられているかを見たりすることで、英語学習のモチベーションアップにも繋がるかもしれませんよ。

おすすめの書籍

羽生選手の活躍を英語で振り返りたいという方はこちら

英語で読む羽生結弦 (IBC対訳ライブラリー)

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平昌オリンピック総集編【表紙:羽生結弦】 (週刊朝日増刊)

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「羽生選手が話す英語を聞いてみたい!」という方はこちら
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ブライアン・オーサー氏のインタビュー掲載

※『ENGLISH JOURNAL』2015年4月号にkindle版はありません。雑誌はアルクショップでもご購入できます。

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構成・文:Natsue Tanaka