英語の発音基礎力、自己表現力、文法応用力を身に付けてスピーキングをマスターしよう

巷で話題沸騰中の「スパルタ英会話」。短期集中で確実に成果を上げるその学習法について、徹底解説する連載も今回がなんと最終回!これまでの連載を振り返り、いよいよ「英語が話せる」第一歩を踏み出しましょう!

学習継続のカギは「目標設定」にあり

みなさんは、どんなことが きっかけ で英語学習を始めましたか?

外国人に話しかけられたり、海外旅行の帰りだったり、「あんまり英語が話せなかったな…」と思ったとき、瞬間的にモチベーションが上がって、「よし!今日から勉強するぞ!!」といった感じで始めた経験はありませんか?こういった始まりはありがちですが、実はなかなかモチベーションが長続きしません。
唐突なようですが、思い出してみてください。あなたが最後に髪を切ったのはいつでしょうか?今、「あ、気づいたら結構伸びていたな。」と思った方がいたはずです。英語もこれと同じです。「毎日どのぐらい変わったか」を測るのは難しく、 自分では上達が実感しにくいもの なのです。ですから、その成長にたどり着く前に、最初のモチベーションがどこかに消えてしまい、結局勉強が長続きしない…ということになってしまいます。
この状況を回避するため、 自分の実力を定点観測する ことと、 目標をどうやって実行するかまで落とし込む ということが大切です。
ではここから、スパルタ英会話で行っている目標設定の3つの方法をご紹介いたします。

ビジョン・現状・ステップのZ字を描く

目標を設定するためには、「ビジョン」「現状」「ステップ」の3つを網羅する必要があります。スパルタ英会話ではこの3つを「Z」の形に配置したものを「Z図」と呼んでいます。これを地図のように辿るイメージをもちましょう。

後ほど詳しく説明しますが、ビジョンは「5カ年計画」で考えます。現状の 把握 には1週間の自分の行動を可視化する「Can Management Sheet」を使用します。そして、その間をつなぐステップ、つまり、自分がこれから何をしていくのかを「Sparta Statement 」という形に残していきます。

少し時間のかかる 作業 ですが、最初にこれをしっかりと固めるのはとても大切です。目標がぶれてしまうと、どのように行動すればいいかわからなくなってしまいます。また、行動しようにも、今の自分が 把握 できていなければ、無茶な計画になり、達成できない…という状況に陥ります。
ちなみに このZ図の考え方は、5年という長期のスパンでも必要ですし、3ヶ月、1ヶ月、1週間、1日という 単位 でも 有効 です。 目標設定→現状を意識→達成へのアクションプラン作り をやっていくと、より効率よく物事が進むようになります。
それではここから先は、ビジョン・現状・ステップについてより詳しく説明しましょう。 

未来の楽しいビジョンを作る

5カ年計画を作ろう

スパルタ英会話では、5カ年計画を作り、自身の楽しい未来を思い描いていただきます。その自分を想像することで、わくわく楽しく勉強をしていただきたいからです。 「5年 先に はこんな自分になっていたいから、この3カ月、英語を勉強するんだ」というモチベーション が大切です。

「5年後の自分」を物語にする

今の弁護士という仕事のフィールドを海外に広げ、国際弁護士として、世界を飛び回る。主にアメリカでの紛争に従事し、日米関係のより良い秩序構築に貢献する。子供は 2 人目が生まれ、インターナショナルスクールへの受験準備を進めている。
「うん、俺ってかっこいい。」そう思えたら学習の始まりです。

半年後、3年後の目標も確認

5年後の物語はだいぶ壮大なものになってしまいましたが、それを達成するためには、途中にどんな自分の姿があるでしょうか。今度はそれらを「短期計画」「中期計画」として考えてみましょう。

中期目標:3年(30 歳)

・アメリカの弁護士資格のために日夜猛勉強中。 ・合格率は 80%ある。 ・趣味のバスケは月に 1回程度楽しむ 。 ・子供にもバスケを教え始める 。
短期目標:半年(27 歳)
・ 現在の仕事をパーフェクトにこなす。・ 一人前の弁護士として、一人で担当する。・ 現在は行っていないバスケを再開。・ 子供を海外旅行に連れて行く。
少しずつ、やるべきことが具体化されてきました。

把握する ">現状を正確に 把握する

自分の24時間×7日を可視化する

わくわくする目標ができたら、一旦現状を振り返りましょう。自分の今の生活において、どのくらいの時間をその目標に対して使えるのか?
人が 同時に 考えられるのは3つの物事まで、と言われています。 自分がいつ、どのぐらいの時間が使えるのかを可視化することで、考える余裕を生み出しましょう
スパルタ英会話ではCan Management Sheetという懐かしの時間割のような表を使って、まとめてもらっています。

コスト確認も忘れずに

ここでもう一つ覚えておいてほしいのは、5カ年計画やアクションプランとも関連して、「それを達成するのにいくらお金がかかるのか」という現実も知っておくことです。スクールに通う、試験を受ける、教材を買う…もしかしたら、この時点で目標を考え直す必要もあるかもしれません。

アクションプランを作る

目標と行動の細分化

アクションプランはまず自分が 取り組む ための、直近1?3カ月のものを作成しましょう。先ほど、半年までの目標を立てましたが、そのために3カ月後どうなっているべきかを考えます。これは、ある程度抽象的なもので構いません。「外国人と話せるようになる」ぐらいでも十分です。
ただ、その 先に プランとして、 「自分にはどの分野/スキルが足りないのだろう?」 ということをしっかり考えてください。そして優先順位をつけます。これで、目標が1段階細分化されました。

細分化の3つのポイント

足りない分野・スキルを克服するためには、さらに小さな目標を立て、 To Doを並べます。このとき必ず気をつけたいのが以下の3点です。

1 実現 可能性 :必ずできることを書く 2 数値化:「週3日」や、「1日15分」なと゛、測定ができるようにする3 具体性:「○○のテキストの××を」のように、細かく指定する
できないこと、あいまいなことは、モチベーションの低下につながります。また、達成感を得るためにも、数値化が必要です。仕事から帰って来たら、ごちゃごちゃと考える前に勉強を始められるようにしてしまいましょう。

To Doと目標の一致を確認"> To Doと目標の一致を確認

さて、次が最後の 作業 です。自 分が立てた To Doと、3カ月後の目標は、ちゃんとつながっているでしょうか?

こんな質問をしてみてください。「この To Doをやりきったら、3カ月後、本当に、分野別の目標を達成できているのか?」つまり、「発音を学習したいと思っているのに、なぜか予定にあるのは文法学習」なんていう状況になっていることはないか、の確認です。もし、答えが No だったり、Yesの自信がなかったりする場合、目標と To Doの間には、まだ調整が必要です。
自信をもってYesだったあなた、「この分野別の目標の全てを達成できたら、もともとの3カ月後の目標は達成できるのか?」とさらに問いかけましょう。この答えがリアルに想像してYesであれば、目標達成に向けて正しい方向性を向いて学習スタートが切れるということです。

間違っている目標設定と To Doの繋がり

目標:発音をきれいにしたい To Do:文法のテキストを勉強する
正しい目標設定と To Doの繋がり
目標:発音をきれいにしたい To Do:シャドーイングする
正しい方向が確認できれば、あとは勉強の量がものを言います。頑張っていきましょう。

まとめ

いかがでしたか。6回の連載を通じてお伝えしたかったのは、学習には始めから終わりまで「意識」が大切だということです。英語自体に対するマインドセット、伸ばすべきスキルの見極め、目標の設定など、ひとつひとつを大切に、しっかり考えて取り組んでいきましょう。

spartan-english.jp

文:小茂鳥雅史(スパルタ英会話)  https://spartan-english.jp/
3カ月という短期集中のレッスンで成果を出す「スパルタ英会話」!独自メソッドと脳科学、教育の知見に基づいたプログラムで3カ月後には 生徒様の英語力を「話せる=言いたいことを表現できる」ものにするスピーキング特化の学習を提供します。「他の英会話教室では全然伸びなかった」、「もう八方塞りで困っている」「至急英語を習得しなければならない」という方に最適。無料体験 実施 中。

編集:江頭茉里

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