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「梅」は英語でplumでいいの?

「梅」は英語でplumでいいの?

季節に合った「日本の食べ物」を英語で紹介する連載、3回目のテーマは「梅」です。梅雨の季節に気分をリフレッシュしたいですね。英語通訳案内士の大川博子さんに、梅シロップと梅干しの作り方をシンプルな英語と日本語でご紹介いただきます。

こんにちは。大川博子です。梅雨が近づくと店頭に並び始めた梅の実が目にとまりますね。今年は勉強の骨休めに梅シロップと梅干しを自分で作ってみませんか。

梅はクエン酸をはじめ、カルシウムや鉄分などのミネラルを含んだアルカリ性の食品です。食欲増進、疲労回復、そして肉食で酸性になった体のバランスを整えたりと、体にいいことがいっぱい!梅パワーで元気になれば、学習意欲がモリモリと湧いてきますよ。 

「梅」は英語でplumでいいの?

日本では「梅」を plum と英訳することが定着していますが、plum は、紫色の「西洋すもも」を言います。英語の plum color は「紫色」のことなので、注意が必要です。また、「梅干し」のつもりで dried plum と言うと、ドライ・プルーンを連想されてしまいます。

「梅」は plum よりも apricot(杏)に近いので、Japanese apricot の方がよりイメージしやすいようです。Japanese ume fruitのように、説明する言い方も分かりやすいですね。

では、夏の暑さを乗り切るために、梅を仕込みましょう。瓶やつぼ、重石がなくても、ジッパー付きのビニール袋で簡単にできますよ。(※万一の液漏れ対策として、下に受け皿を置いてください)

梅シロップを作ろう

梅シロップを作ろう

水や炭酸で割ったり、トマトジュースに入れて飲むとおいしい、梅シロップの作り方を紹介しましょう。梅シロップを作るときは、青い梅を凍らせて使います。膨張して細胞が壊れるので、シロップが早く出てきますよ。

梅シロップの作り方を日本語とシンプルな英語で紹介します。

梅シロップの作り方:

  1. 梅(500g)を洗って、ヘタを取り、水気を拭き取り、よく乾かす。
  2. ジッパー付きの袋に入れて、冷凍庫で凍らせる。
  3. 凍ったままの袋の中に砂糖(400-500g)を入れて、涼しい所に置く。
  4. 毎日、袋をもんで混ぜ合わせ、袋の中から空気をできるだけ抜いておく。10日~2週間くらいで出来上がり。

 How to make Japanese apricot syrup:

  1. Wash Japanese apricots(500g)and remove the stems. Wipe and dry them well.
  2. Put the ume in a freezer bag and freeze them.
  3. Put sugar(400-500g)in the bag and leave it in a cool place.
  4. Shake and then knead the bag to blend, and release the air out of the bag every day for 10 to 14 days to finish.

出来上がったシロップは、袋の下隅を切って、瓶に移し替えて冷蔵庫で保存しましょう。ちなみに、かき氷にかけてもおいしいですよ。頭がすっきりして、やる気が出てきます! 

梅干しを作ろう

梅干しを作ろう

梅干しを丸ごと1個、口の中に入れて、酸っぱさに驚いている外国の方がいらっしゃいます。そういうときは、日本人は梅干しをご飯やおかゆと一緒に、少しずつ口の中で混ぜながら食べることを伝えるといいですね。

これは「口中調味(こうちゅうちょうみ)」といって、味のないご飯とおかずを交互に食べて、口の中で味を混ぜる和食の食べ方です。日本人にとっては当たり前ですが、外国の方にも和食をおいしく味わっていただくために知っておいてほしい方法です。

梅干しを漬けるときにはたいてい赤しそを使いますが、ここではしそを使わない「白梅干し」の作り方を、日本語とシンプルな英語で紹介します。

梅干しには熟した黄色い梅を使い、凍らせないで作ります。

梅干しの作り方:

  1. 梅(500g)を洗ってヘタを取り、水気を拭き取り、よく乾かす。
  2. ジッパー付きの袋に入れて、塩(100g)を入れ、涼しいところに置く。
  3. 毎日、袋をもんで袋の中の空気をなるべく抜く。
  4. 梅から梅酢が出てきたら、冷蔵庫に入れて保存する。
  5. 梅雨が終わったころの天気の良い日に梅を出して、3日間干して出来上がり。

 

How to make Umeboshi, salt pickled Japanese apricots:

  1. Wash ume (500g) and remove the stems. Wipe and dry them well.
  2. Put the ume, salt (100g) in a bag and leave it in a cool place.
  3. Shake and nead the bag to blend, and release the air out of the bag every day.
  4. Store them in the refrigerator after umezu (ume vinegar) is extracted,
  5. On sunny days when rainy season is over, take out the ume from the umezu and dry them in the sun for three days to finish.

梅干しを作るときにできる梅酢はスーパーフードです!殺菌・解毒、整腸作用に優れ、水やお茶に梅酢を少量を加えて、水筒などに入れて持ち歩けば、夏バテや熱中症の予防にもなりますよ。

終わりに

梅の実を仕込む梅しごとには日本の長年の知恵が詰まっています

梅の実を仕込む梅仕事には日本の長年の知恵が詰まっています。梅の発酵を止めたり容器を消毒したりと、作り方にもいろいろな工夫があります。まずは、お店で若い青梅を見つけたら小分けにして梅シロップや梅酒に、熟した黄色い梅なら梅干しやジャムを作るところから始めてみませんか。

大川博子

文:大川博子
通訳案内士・主婦。出版社勤務後、米国留学。結婚を機に地方在住に。子育てしながら英語講師、学習カウンセラー、翻訳などに従事。特技は人に教えながら自分が学んでしまうこと、モットーは「英語は人生を面白くする道具である」。

編集:増尾美恵子