「アレルギー」は英語でなんて言う?関連の単語や例文まとめ

北九州市立大学で教員として働くアメリカ人のアンちゃんが、病気にまつわる英語を紹介するコラム。第八回は、「アレルギー」のお話です。花粉症や食物アレルギーなど「アレルギー」に関する英単語とフレーズを教えていただきます。

アレルギーは英語で何という?

前回は花粉症の話をしましたが、その他にも、アレルギーはたくさんありますよね。
日本語の「アレルギー」を英語で表したかったら、allergyと言います。英語ではアにアクセントをつけて「アレジー」とか「アラ(ー)ジー」のように発音するから、気をつけてくださいね。

「アレルギーがある」と言いたかったら、2つの言い方があります。

I have an egg allergy.
I am allergic to eggs.
私は卵アレルギーです。

このとき、2文目で使ったallergicは、allergyの形容詞です。

国で差が出る食物アレルギー

どんな国にもアレルギーで悩んでいる人はいます。ただ、国によってアレルギーの原因は違います。日本では、そば、卵、牛乳アレルギーが多いらしいです。

アメリカでは、日本と同じようなアレルギー(卵、牛乳など)もあるけれど、日本ではあまり話題にならないアレルギーもあります。

例えば、グルテン。アメリカでは最近、このグルテンアレルギーがとても増えています。グルテンアレルギーは英語で Celiac Disease と言います。

そもそも、グルテンが何だか、知っていますか?聞いたことがない人も結構いるかもしれません。グルテンと言えば、「パン」や「パスタ」を連想し、小麦粉と同じものだと思っている人もいますが、実は違います。グルテンは、小麦粉の中に含まれるタンパク質です。

グルテンは本当にいろいろなものに入っています。例えば、しょうゆ、酎ハイ、ポテトチップス。私は日本に来てから、6カ月の「グルテンフリー(グルテンを取らないこと)」ライフをやったことがあります。本当にいろいろなものに含まれているので、相当大変でした。

その他に、アレルギーを引き起こす可能性のある食べ物はピーナッツです。日本にもピーナッツアレルギーはあるけれど、アメリカではこれがすごく多いです。

ピーナッツを食べると命に危険がある人もいるので、アメリカの学校ではピーナッツアレルギー対策をしています。例えば、クラスの1人にアレルギーがあったとしたら、そのクラスの全員がお弁当にピーナッツバターを入れるのを禁じられます。それから、学校に来る前の朝食でも、クラス全員がピーナッツを食べてはいけません。厳しいですよね。

アレルギーの症状に関する英単語

日本語英語
アレルギー反応allergic reaction
アレルギー用の薬allergy medicine
はれswelling
cough
頭痛headache
吐き気nausea
呼吸困難difficulty breathing
抗ヒスタミン剤antihistamine

アレルギーの原因になる食材

日本語英語
小麦粉wheat
ピーナッツpeanut
貝類shellfish
egg
そばbuckwheat noodles
グルテンgluten
乳製品dairy
牛乳milk
木の実tree nuts
大豆soy
rice

アレルギーに関するフレーズ

次に実際に使う表現の例文を見てみましょう。

I am allergic to wheat.
I have a wheat allergy.
小麦粉アレルギーがあります。

Does this have gluten?
これに、グルテンは入っていますか。

I ran out of allergy medicine.
アレルギーの薬がなくなった。

「アレルギー」の比ゆ的な表現

日本語では、「私、男性アレルギー(=男性が苦手)なの。」のように比ゆ的な表現に「○○アレルギー」と使うことがありますよね?英語にも似たような表現があります。

例えば、宿題や家事が嫌いなら、

I am allergic to homework, I am allergic to housework.

と言います。

「苦手」よりも「好きじゃない」か「やりたくない」のニュアンスが強いですね。

そして、日本語では、名詞の「アレルギー」を使うけど、英語では、形容詞の「allergic」+ toを使います。

きっと子どもたちは、

I am allergic to homework.

とよく言ってるんじゃないかと思います(笑)。

笑うかもしれないけど、私は折り紙アレルギーです。なかなかうまく折れないし、上達しないから楽しいとも思えません! I am allergic to origami.やね。

でも、何に対してでも好き嫌いをするのが嫌だから、うまく折れるように頑張ろうと思います。そこまで頑張ったら、折り紙が好きになるかもしれませんよね!

まとめ

アレルギーは突然発症することがあります。また、食物アレルギーを持っている方と食事の機会があるかもしれません。なので、アレルギーに関する表現を知っておくといいと私は思います。

環境が変わると、体質が変わることもあるかもしれません。だって、私は金髪で生まれてずっと金髪だったのに、日本に来てから髪の毛の色がバリ黒くなりました。これはきっとアレルギーとは関係ないと思うけど、体質の変化がおもしろかったから一応書いてみました。

それでは、take care of yourself!

アン・クレシーニ
アン・クレシーニ

アメリカ生まれ。福岡県宗像市に住み、北九州市立大学で和製英語と外来語について研究している。著書に『アンちゃんの日本が好きすぎてたまらんバイ!』(合同会社リボンシップ)。自身で発見した日本の面白いことを、博多弁と英語でつづるブログ「アンちゃんから見るニッポン」が人気。Facebookページも更新中! 写真:リズ・クレシーニ

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