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オンライン英会話 vipabc で垣間見た学習サービスの未来

vipabc

ネットでは「謎の英会話サービス」とも評されるオンライン英会話のvipabc。東京都千代田区のオフィスで同社のサービスやコンセプトについて聞いた。

【1】「安価な教室」を目指さない

vipabc のサービスを一言でまとめると「通学型英会話教室以上の質の高さを、オンラインで目指す会社」となる。

実際に、英語を教える講師の質も高い。英語圏を中心とした世界80カ国以上に点在する、約2万人以上の講師のすべてが英語教育の資格であるTESOLを所持。また、大学卒業以上の学歴であることも条件にしている。

また、講師としてのデビュー後も、ユーザーからのフィードバックで講師は常に評価される。評価の低い講師は一旦レッスンから外れ、スキルアップのための追加トレーニングを受講するしくみだ。

オンライン英会話のイメージといえば、外国人講師とのマンツーマンレッスンを安価に受けられるサービス、というもの。広告でも「1レッスンいくら」と価格を訴求する会社が多い中、同社のポジショニングは際立っている。

【2】知的かつ実践的なコンテンツ

vipabcの講師の質が資格によるフィルタリングで担保されているのは前述の通りだが、職務経験も多彩。医師、大学教授、アーティストなどの各界で活躍する講師が数多く在籍しているのは魅力的だ。結果、医学、経済学、マーケティング、芸術論、、、さまざまな「専門的なトピックを英語で学べる」サービスになっている。

質を確保した上で、英米を中心に2万人の講師を揃えるというその規模も圧倒的。日系のオンライン英会話サービスの講師数は、最大手でも1万人に満たない。

【3】「固定のカリキュラム」はいらない

vipabcが開発した人工知能(AI)とビッグデータ解析をもとにした独自のマッチングシステム、DCGS(Dynamic Course Generation System)も特徴的だ。これは、その名の通り、ユーザーが学ぶべき内容を、さまざまなデータから動的に生成するしくみのこと。特許も取得している。

具体的には、ユーザーの英語力、年齢や職業、趣味嗜好といったデータを元に、最適な講師や教材、クラスメートを選出する。初回のガイダンスで得られた情報はもちろん、受講したレッスンについてのユーザーと講師双方からの評価も加味して情報が更新されるため、レッスンを重ねるにつれ、推薦の精度も高まるという。

これは、決まった教材とその組み合わせを提示する従来型の「固定されたカリキュラム」とは全く異なるしくみだ。

【4】「成果」への確かなコミット

魅力的な講師陣とDCGSにより生まれる最適な学習内容がレッスンを充実させ、受講者の満足度や継続率を高めることは想像できるが、vipabcでは、人的なサポートでもこれを補強している。

オンライン英会話が続かない理由は、学習の手応えの不足や細かな不満の積み重ね。vipabcでは、ユーザーに寄り添う「コーディネーター」がおり、彼らが行うきめ細かな応対がユーザーのモチベーションを高め、上達へのプロセスを確かなものにする。

「成果へのコミットメント」それ自体は、多くの会社が掲げる、凡庸なキャッチコピーにもなりうるが、同社では、その任にあたるコーディネーターのKPIを「受講率」に設定。ユーザーの学びをしっかりと支えることができたかをコーディネーター自身の評価につながるしくみを整えることで、単なるお題目ではない「ユーザー目線」のサービスを磨いている。

オンライン英会話など月謝制、定額制のビジネスではいわゆる「休眠会員」を収益源とみなす風潮もある中、同社の姿勢は注目に値すると言えよう。

【5】教育はハイテクサービスである

「テクノロジー」へのこだわりもvipabcの大きな特徴だ。例えば、オンライン英会話サービスのほとんどはSkypeなど既存のツールを用いて運営されているが、vipabcは通信技術から学習のアプリケーションまで、技術のすべてを自社で開発している。

開発には膨大なリソースが必要となるが、それを支えるのは開発拠点であるシリコンバレーを含む世界各地の拠点で働く500人規模のエンジニア組織。教育サービスを営む会社としては例外的な規模であるこのエンジニアチームが、独自技術によるサービス提供を支えている。もちろん前述のDCGSのようなしくみも、同社の技術力の証の一つだといえるだろう。

技術やデータでの強みはvipabcのマーケティング活動にもあらわており、デジタルマーケティングの分野で「国際ビッグデータ・マーケティングプラクティス最優秀賞」を受賞したこともあるという。

【6】技術者は「安定」にコミットする

普段はなかなか伝わりづらいポイントだが、同社の技術力はレッスンの「安定」にも存分に発揮されているという。

vipabcは現在、毎日約8万回に及ぶレッスンを運用しているが、ここで発生する通信は、同社のインフラエンジニアが常に監視している。発生した不具合に対して速やかな対処を行うことはもちろん、通信の不安定を「察知」し、中断を未然に防ぐよう手立てを講じることも行っている。

手軽さが身上のオンラインレッスンとは言え、各々のユーザーはそれぞれ貴重な時間をやりくりしてレッスンに臨んでいる。つまり、通信の不具合で貴重なレッスン時間を無題にしないための工夫に、同社は大きなリソースを割いているわけだ。

vipabcの技術力やイノベーション能力はシリコンバレーでも高く評価。2012年には、大きな影響力を持つ技術誌「レッドヘリング」の「イノベーショングローバルTOP100社」に選出されている。

【7】英会話ではなくオンライン教育

国内でのサービス開始からまだ1年少ししか経っていないため、日本での知名度はまだ高くないが、同社は、グローバルにおいてはすでに大きな成果を収めた企業。中国や台湾では最大手であり、また、英会話以外のサービスも広く手がけている。

語学では英語のほか、中国語、日本語も展開しており、また、数学など語学以外のサービスも行っている。

前述したような、学習を支える技術力や、成果をまっすぐにサポートする経営姿勢で、オンライン英会話を超えた「オンライン学習」のプラットフォームとしての成長を志向しているわけだ。

【8】未来志向

vipabcの将来性は高く評価され、ゴールドマン・サックス、SBIホールディングス、アリババグループ、テマセク・ホールディングスが同社に出資。2016年の調査では、EdTech(教育+テクノロジー)産業において「もっとも投資を集める企業1位」として報じられた(CB Insights、米国)。また、教育分野における唯一の「ユニコーン企業」としても名高い。

同社が世界中から集める、将来性への評価や企業理念への賛同が、投資活動として高付加価値なサービス提供を支え、確かな質のサービスが多くのユーザーや優秀な講師を同社へと導いている、と言えそうだ。

GOTCHA! 編集部より

レッスン内容や講師についての考え方、成果を生むことへの意欲、それらを支える技術への投資。いろいろな意味で「普通ではないサービス」という印象を強く受けました。オンライン英会話に限らず、未来の学習はこういうものなのかも、、、と。

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執筆:泉 勝彦(GOTCHA! 編集部)