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英検準1級以上取得の教員は中学で33.6%、高校で65.4%

英検準1級以上取得の教員は中学で33.6%、高校で65.4%

文部科学省は4月6日(金)、2017年度の「英語教育実施状況調査」の結果を発表しました。2013年度から毎年発表されているこの調査結果は、今回で5回目となります。

調査開始以降、全体に高まる英語力

調査対象は各都道府県・市区町村教育委員会と、公立小学校、中学校、高等学校など。英語担当教員および高校生、中学生の英語力が調査されました。

中学校の英語担当教員のうち、外部検定試験によりCEFRのB2レベル以上のスコアなどを取得している人は全体の33.6%。2016年度より1.6ポイント、調査開始の2013年度より5.7ポイント上昇しました。

高校の英語担当教員でB2レベル以上の人は全体の65.4%で、2016年度より3.2ポイント、2013年度と比較すると12.7ポイント上昇しました。

CEFRのB2レベルとは?

Common European Framework of Reference for Languages(ヨーロッパ言語共通参照枠)のことで、セファー(セファール)と読む。ヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示す際のガイドラインとして策定されたもの。習熟度に応じてA~Cの3つのレベル群があり、それぞれが習熟度の低い順にA1、A2のように2レベルに分割されます。

Bレベル群は「自立した言語使用者」で、B2は「実務に対応できる者」「準上級者」とされます。具体的には「自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的かつ具体的な話題の複雑な文の主要な内容を理解」でき、「お互いに緊張しないで母語話者とやり取りができるくらい流暢かつ自然」なレベルとされています(Wikipedia)。

日本で実施される英語検定試験と比較すると、英検(実用英語技能検定)では準1級、TOEIC IBTでは72~94点程度と考えらます。

なお、英語の四技能を測定しないTOEIC L&Rの場合、基本的にCEFRのレベルに置き換えることができませんが、リスニングで400点以上、リーディングで385以上程度と考えられます。

都道府県別、英語教員の英語力は?

なお、英語担当教員の英語力を都道府県別に比較すると、英検準1級以上(もしくはその他の試験の同レベル)を取得している比率のベスト3の都道府県は次のとおりです(中学の調査結果に含まれる20の指定都市は除外しました)。

高等学校

1位 福井 91.3%
1位 香川 91.3%
3位 石川 89.3%

中学校

1位 福井 62.2%
2位 徳島 49.6%
3位 東京 48.0%

一方、ワースト3は次のとおりです。

高等学校

1位 千葉 47.7%
2位 福島 50.2%
3位 宮城 51.0%

中学校

1位 岩手 17.2%
2位 福島 19.0%
3位 青森 23.4%

縮まらない地域格差

ちなみに教員の英語力に関する目標は、CEFR B2レベル以上の取得割合が中学で50%以上、高校で75%以上だそうです。この目標に照らし合わせると、中学校で目標をクリアしている都道府県はひとつだけでした(指定都市では広島市が達成)。

検定試験の一定資格を保持しているからよい教師であるとは言えませんが、外部から見てわかりやすい指標であることは事実です。

また、今回の結果発表には地域差が大きいことも表れています。教員の受験を助成する、研修制度を充実させるといった取り組みが、今後さらに求められるかもしれません。

中高生の英語力はどれだけ伸びた?

ちなみに調査では、同時に中学・高校生の英語力調査結果も発表されています。

中学生3年で英検3級を取得している生徒は22.0%。試験は受けていないもののそれと同様の英語力があるとみられる生徒は18.7%。合わせて40.7%で、前年比4.5ポイントアップ。調査開始の2012年と比較すると8.5ポイントのアップとなりました。 

一方、高校生3年で英検準2級以上を取得している生徒は15.0%。試験は受けていないものの英検準2級と同等の英語力があるとみられる生徒が24.3%で、合わせて39.3%となりました。これは前年比で2.9ポイントアップ。調査開始からは8.3ポイントのアップです。

詳しい調査結果については文部科学省の報告資料をご覧ください。

平成29年度「英語教育実施状況調査」の結果について:文部科学省

 

GOTCHA! 編集部

文:山本高裕(GOTCHA! 編集部)

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