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受験料は当日払い!? タイのTOEIC 受験事情を聞いてみた

タイでTOEICを受験

世界160カ国で実施され700万人が受験しているTOEIC(R) L&R テスト。日本以外の国ではどんな風にテストが行われているのでしょうか?海外で受験した経験のある方にお話を聞いてみました!

タイ在住のTOEICer(トーイッカー)英悟さん登場!

こんにちは!東京出身の50代で、現在はタイ在住の英悟です。

私は、日本生まれの日本育ち。両親も普通の日本人です。大学卒業後、日本のメーカーに入社して海外営業を担当し、はや30年になります。

社会人になるとき、「人生で3回、海外駐在する」という計画を立て、30代で香港に7年、40代でベトナムに3年、50代でタイに2年と夢をかなえてきました。これは、社会人になってからも英語学習を継続してきたからだと思います。

そして、英語力を測る手段として受験しているのがTOEICです。これまでに日本で26回、タイで19回、計45回受験しました。最高スコアは990点です。

今回は皆さんに、タイでのTOEIC受験(L&Rテスト)についてお話しします。

タイのTOEICには2種類ある!

タイのTOEICテストは2種類ある

タイ国内でTOEICを受験できるのは2カ所。バンコクとチェンマイに受験センターがあります。私が受験するのは、住んでいるところに近いバンコクのセンターで、BBビルディングというところ。

そして、タイにはTOEIC L&R テストが2種類あります。1つは月1回のマンスリーテストというもの。もう1つはデイリーテストといって、月曜から土曜まで毎日実施されるものです。

マンスリーテストは日本での公開テストにあたり、デイリーテストはIPテストのようなものです。

マンスリーテスト

  • スコアの公式認定証が発行される
  • 試験日は、毎月第3土曜日の午後
  • バンコク会場では、定員は37名
  • 2カ月前から電話予約できるが、すぐ満席になる
  • 受験料は前払い(1,800タイバーツ、約6,200円)
  • 無断欠席すると、次回受験時に500タイバーツ(約1,720円)の罰金が科せられる
  • 欠席する場合は前日までに連絡が必要
  • スコアの発表は試験日から5日後
  • スコアシートには、スコアとアビリティ―ズ・メジャード(項目別正答率)が記載されている

 

TOEICはそもそも英語学習者向けのテストなのに、英語を使って電話で申し込むというのでかなりハードルが高いです。また、予約用の電話番号はいくつもあるのですが、どれにかけても話し中でなかなかつながりません。

受験料は銀行振込で支払いますが、ATMの振込票では受け付けてもらえないので、銀行の窓口に並ぶことになります。さらに、電話予約しているのに試験開始の1時間前に集合します。

デイリーテスト

  • スコアの公式認定証は発行されない
  • 試験日は、月~土曜
  • 9時~、11時~、16時~と、1日3回実施
  • 事前予約もできるが、当日申し込みもできる
  • 受験料は当日払い(1500タイバーツ、約5,200円)
  • スコアは翌日発表。土曜日に受験すると翌週火曜発表
  • スコアシートに記載されるのはスコアのみ。アビリティ―ズ・メジャードは記載されない

 

私が主に受験しているのはこちらのデイリーテストです。仕事が休みの土曜日に、朝9時からの回を飛び込み受験していますが、当日申し込んでも今のところ毎回受験できています。

朝8時ごろから並びますが、受験料を払えばその場で申し込みが完了。事前予約者の列に並ぶことなく済んでしまいます。

9時の回が満席であれば13時、それも満席なら16時の回を受験することになります。ただ、9時と13時はほぼ毎回実施されますが、16時は毎回というわけではなさそうです。

デイリーテストは月曜から土曜まで毎日実施されていますが、一度受験すると5日間は空けないといけないので、連日受験することはできません。まあ、そんな人はいないかもしれませんが……。

試験問題の構成やレベルは同じ

マンスリーテストとデイリーテストで、問題の内容やレベルに差はないようです。どちらも、リスニングとリーディングで200問です。

そして、タイで実施されているテストは、まだ旧形式です。2018年4月から、韓国と日本以外の国でも新形式のテストが実施されると既に発表されているのですが、タイの事務所に問い合わせても未定とのことでした。

日本とはかなり違う!テスト当日

腕時計もシャープペンも持ち込めない

時計も鍵も、シャープペンシルも持ち込めない

受験当日に必要なのは、パスポートとワークパーミット(労働許可証)、そして受験料です。受験票は受験料を支払えばその場でもらえます。

試験会場に持ち込めるのは、パスポート、ワークパーミット、受験票、お財布だけ。時計や携帯、電子機器などは持ち込めません。金属製品は持ち込めないので、鍵もNGです。そして、これらの荷物は鍵のかからない事務所の棚に預けることになります。「TOEICを受ける人に悪人はいない」ということなのかなと思いますが、ちょっと不安ですね。

また、私物の筆記用具は持ち込めません。ボールペン1本と鉛筆2本、消しゴム1個が、あらかじめ座席に準備されています。

日本で受験していたときは、芯が1.3ミリや2ミリの、マークシート向きのシャープペンシルを使うことで解答のスピード上げていたので、その技が使えないのが残念です。

写真撮影は当日その場で

「受験票が当日発行ということは、写真はどうするの?」と思いますよね。なんと、写真は当日受け付けするときに、Webカメラでその場で撮影し印刷してくれるんです。

ただ、眼鏡を外せといわれたり、いやそのままでと言われたり、毎回指示がちがうんですよね。また、後ろに別の受験者が写り込んでも気にしないのがタイらしいです。

それとは対照的なのがボディーチェック。金属探知機を使用して、かなり念入りに行われます。眼鏡まで渡してチェックされるんです。

また、問題用紙の流出にもとても厳しいです。問題用紙に署名し、解答用紙には問題用紙のシリアル番号を記入します。最近では、受験する教室の番号、座席番号まで記載させられます。

先ほどボールペンを貸してくれると書きましたが、ボールペンは解答用紙に名前や問題用紙のシリアル番号、教室や座席の番号を記入するのに使うんです。テストの答えを書くのは鉛筆ですね。

外国人は同じ部屋に集められる

受験者は大半がタイ人です。日本人も含めた外国人は1つの部屋に集められます。毎回同じ部屋なので、決まっているみたいですね。これは推測ですが、タイ人以外の外国人には英語でテストの説明をするため一部屋に集めているのではないかと思います。

これがなぜか、英語で一人ひとりに解答用紙のアンケートの記入方法などを細かく説明してくれるので、やたらと時間がかかるんですよね。

また、日本だと試験官はカチッとしたスーツを着ていますが、こちらでは試験センターの黒いポロシャツを着ています。若い人が多いですね。

謎の腕輪を付けられることも・・・

2018年に入ってからは、申し込み時に紙製の謎の腕輪をはめられるようになりました。テストが終わるとハサミで切って、ごみ箱に回収されます。試験中に確認している様子もありませんでした。

おそらく、「受験手続が完了している」という意味だと思うのですが、受験票が発行されている時点で手続き完了しているので、この腕輪の意味はよくわからないんですよね。

ちなみにこの腕輪は既に廃止になり、今度は腕に「OK」という赤いスタンプが押されるようになりました。

タイでもTOEICを受けてよかった!

タイでTOEICを受け続けます!

タイに正式に赴任する前に、2カ月の長期出張がありました。このとき思い立って、バンコクのフリーペーパーに「TOEIC学習仲間募集」という告知を出してみました。するとなんと、第1回目の学習会に5名ほどの仲間が集まってくれたんです!

それから2年が経ちますが、今でも月1回ペースで学習会を開催しています。初期メンバーが今も参加してくれているんですよ。

日本国内のみならず、タイでもTOEICを通じて出会った学習仲間の輪が広がり、つながっているのがうれしいです。

これからも、自分自身の英語力をアップすることに加えて、学習仲間に自分の知識や受験のコツなどを伝えていきたいと考えています。

新形式でも満点を目指します!

TOEICは合格、不合格がないので、その時点の英語力を計る物差しとして何度でも受けられます。また、2時間という制限の中で、いかに英語を理解して高得点を出せるか、毎回の挑戦が楽しみです。

リスニングとリーディングだけでは実際には役に立たないという意見もありますが、それは役に立てていない人の意見だと思います。私自身は、海外営業をしながら毎日何十通もの英文メールを読み書きするので、参考にできる文章も多いですし、会議や出張の際の会話でも参考にしていますよ

バンコクにいる間は、旧形式か新形式かを問わず、とにかく毎月受け続ける予定です。旧形式では満点を取りましたが、新形式ではまだなので、新形式でも満点を取りたいというのが今の目標です。

英悟

文:英悟 @gcg00753_c/
タイ在住の会社員。タイでの TOEIC受験前には、チョコレートと健康ドリンクで栄養補給し、受験後は昼食(主にケンタッキー・フライドチキン)を食べながら一人反省会をする のが習慣。TOEIC対策本の新刊が出るたびにバンコクの紀伊國屋書店で取り寄せていたら、最近では頼まなくても新刊が入るように!

編集:川浦奈遠子