“flamethrower”って何のこと? 英語多読ニュースフラッシュ

「英語多読ニュースフラッシュ」(2月8日号)で、英語の多読に挑戦しましょう。過去1週間の海外ニュースから「GOTCHA! 編集部」が気になったものをセレクトしてご紹介します。

“Flamethrower”?名前に問題があるなら変えてしまおう

電気自動車のTeslaやロケット開発企業のSpaceXを所有するイーロン・マスク氏は、そのほかにThe Boring Companyという企業も持っています。

The Boring Companyって「退屈な会社」?いえいえ。次世代交通システムとして地下に高速鉄道を敷いてしまおうという、トンネル掘削企業の名前です。boreには「穴を開ける」「掘削する」という意味があるのです。日本では「ボーリング」と呼ばれていますね。

さて、そんな会社が、会社の仕事とは全く関係のない“Flamethrower”という商品を2万個作って発売したところ、数日で完売したそうです。

“flamethrower”とは、軍事用なら「火炎放射器」のこと。でも、農業用もあるらしく、そちらは日本語では「火炎除草機」。どうやらこの商品は後者のようですが、欲しいと言う人がそんなに多くいるとは驚きです。

下はマスク氏がその“Flamethrower”を紹介する短い動画。とても楽しそうです。

 

実はこの商品に対して、発売後 すぐに 「販売をやめるべきだ」「禁止すべきだ」といった非難の声が上がりました。その気持ち、わかります。

するとマスク氏は即座に、購入者全員に「消火器」を無料で付けることを発表。

抜かりがありませんね。でも、聞いたこともありません。そんな対応…。

そして、一難去ったらまた一難。また、新たな問題が発生しました。

“Apparently,” he tweeted, “some customs agencies are saying they won’t allow a shipment of anything called a ‘Flamethrower.’ To solve this, we are renaming it ‘Not a Flamethrower.’”

「どうやら、一部の税関が言うには、“Flamethrower”というような名前が付いた品物は税関を通過させないとのこと。これを解決するために、この商品は“Not a Flamethrower”と改名しよう」とマスク氏は投稿した。

なんと!

購入者に届けられないとなったら、商品名の変更もやむを得ませんが…。 ちなみに マスク氏は、「これは火炎除草機ではない」以外の案も挙げています。

その名も“Temperature Enhancement Device ”。

訳して「温度上昇器」?TOEICテストでは名詞の言い換え表現が正解になったりしますが、こんな言い換えが出るかも? いや、TOEICはこんな危険な言葉を取り上げません。

www.cnet.com

“Borg Headgear”がおしゃれになって登場

 “Borg Headgear”って何のことでしょう。

ここで紹介する記事には、“A giant Sillicon Valley company”(Googleのこと)が以前、開発・販売した“smart glasses”とあります。インターネットの情報をレンズに映してくれたり、目の前の情報をカメラで捉えたりする、眼鏡型のウエアラブルデバイスのことですね。

Googleが作ったGoogle Glassは、デザインが近未来的でSFチックでした。世界中の注目を浴びたものの、そのうち、公共の場で着けていることでトラブルが起きたりするように。いつしか“a creepy cyborg visor”(怖いサイボーグ・バイザー)などと呼ばれるようになって、Googleも公に開発を中止してしまいました。

そんな眼鏡がおしゃれになって戻ってくるそうです。でも、作っているのはIntel。Googleではありません。

How has nobody thought to put smarts in normal-looking glasses before? Well , it’s been pretty tough to fit a miniature display and a decent -size battery into traditional eyewear. But here, Intel has managed to combine a very low-power red laser and a holographic reflector to beam simple images directly onto your retina, according to The Verge.

これまで、どうして誰も普通に見える眼鏡に知能を入れようとしなかったのだろう。それは、一般的なアイウェアに、小さなディスプレーや適切な大きさのバッテリーを組み込むことが困難だったからだ。しかし今、テック系サイトの「The Verge」によると、Intelは低電力の赤色レーザーとホログラフィック反射板を組み合わせ、シンプルな画像をユーザーの網膜に直接投影させることに成功した。

見た目は黒縁メガネでちょっとクラーク・ケント風(誰だかわからない??)でもありますが、これならサイボーグと言われないで済みそうですね。「網膜に直接投影」というのが、ちょっと怖いですが…。 www.cnet.com

先週末はSuper Bowl LII。ところで「LII」って何回目?

週明けにアメリカから届いたニュースの多くは「スーパーボウル」に関するもの。NFL(ナショナル・フットボール・リーグ」の頂点をかけて、イーグルスとペイトリオッツが激突。…とはいうものの、アメリカン・フットボールは日本でなじみが薄く、書いている私も、実はよくわかっていません。

個人的に気になったのは、スーパーボウルにくっついた「LII」の文字。ローマ数字で10か20くらいまでならわかりますが、「L」とは?? 調べてみたら50なんですね。つまり「第52回」。スッキリしました。無知ですみません。

それはともかく、アメリカでは、スーパーボウル自体よりハーフタイムショーが好き(今年はジャスティン・ティンバーレイクが出演しました)、途中で放送されるコマーシャル(有名人が登場したり、新作映画の予告編が流れたり)が楽しみという人も多いのです。

These days, a truly great Super Bowl commercial requires more than an adorable puppy, or companionable Clydesdale? with an expected audience of over 100 million Americans for the 2018 showdown between the New England Patriots and the Philadelphia Eagles, and some advertising opportunities reaching a reported $5 million (or higher) for a 30-second spot, the stakes are high.

 昨今、最高に素晴らしいスーパーボウルのコマーシャルであるためには、かわいい子犬や人なつっこい馬が登場するだけでは足りない。2018年、ニューイングランド・ペイトリオッツとフィラデルフィア・イーグルスの試合は、1億人以上のアメリカ国民が視聴する見込みで、広告の機会を得るには、30秒枠で500万ドル(もしくはそれ以上)かかると言われている。何しろ高く付くのだ。

こちらの記事には、有名人が出てくるコマーシャル動画が中心にまとめられています。 www.vogue.com

放映されたコマーシャルをとにかくまとめるだけ!なんていうサイトもありました。

www.superbowlcommercials.co

 

文:山本高裕(GOTCHA! 編集部)

GOTCHA(ガチャ、g?t??)は、I GOT YOUから生まれた英語の日常表現。「わかっ た!」「やったぜ!」という意味です。英語や仕事、勉強など、さまざまなテー マで、あなたの毎日に「わかった!」をお届けします。

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