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ネイティブが教える、海外で役に立つ英語の医療用語

医療英語

北九州市立大学で大学教員として働くアメリカ人のアンちゃんが、病院で使える英語紹介するコラム。第一回は、日本とアメリカの医療制度の違いや、病院全般で使える英語フレーズなどについて教えていただきます。

こんにちは。大好きな福岡県の田舎にある宗像市で、文化と言葉を研究しているアンちゃんです。

私は、カメラマンの夫と、娘3人で毎日楽しく過ごしています。大学教員をしながら、スピーカー、ブローガー、作家、コラムニストとして活動しています。

関係ないけど、ピーナッツバターとチョコチップクッキーを食べるのが大好きです!

今回から全6回で、病院でよく使う医療用語の連載をするのでよろしくお願いします。

外国で病気になると困る!

私が日本に来てから、17年が経ちました。

その間に、笑えるくらいたくさん病気にかかりました。潰瘍性大腸炎、髄膜炎、不整脈などなど

私は日本語がペラペラですが、たくさん病気をしたので中でも医療用語には詳しいと思います。病気を患っている間はとても辛かったですが、その経験がみんなの役に立つならうれしいです。

海外で病気をしても不安にならないよう、すぐに役に立つ英語の医療用語をみなさんに教えたいと思います。さ、始めましょう!

「病院」はhospitalよりdoctorが自然

日本語では、調子が悪いときに、「病院にく」と言いますね。

英語に直訳すると、”I am going to the hospital.”になりますが、実は、アメリカではhospitalという単語は重病にかかったときや検査のときにしか使いません

風邪、インフルエンザなどで具合が悪いときには、”I am going to the doctor.”と言います。

アメリカでは、普段は個人クリニック(doctor)しかかず、検査、救急外来、重病のどれかの場合に、大きな病院(hospital)にくことが多いです。

まず検査の場合は、日本みたいに個人クリニックでCTやMRIなどの機材を導入しているところが少ないので、かかりつけ医が必要判断したら大きな病院を紹介してくれ、そこで検査を受ける、という流れが一般的です。

次に救急外来ですが、英語では、Emergency Room (ER) と言います。何年か前に、「ER」という世界中でバリバリ人気のドラマがあり、私も大好きでした。だから、日本でもERという単語を知っている方もいるかもしれませんね。

アメリカのERでは、相当待たされる可能性があります。日本でも待たされるけど程度が違います。

例えば、私はあるとき副鼻腔炎になって救急外来にったときは、5時間くらい待たされました。他の病気で違う病院にったときも4時間待たされました。金額もバリ違う!ERの採血と尿検査と診察代で、9万円の請求が来て驚いたのを覚えています。

比べて日本では、時間外で同様の診察を受けても3900円で済みました。でも、看護師さんには、「時間外だから、高くなるバイ!」と言われました(笑)感覚が全然違って面白いやろ?

最後に、大変な病気になった場合は、大きな病院に勤めている専門の先生を紹介してもらうことがよくあります。アメリカでは、優れている先生は大きな病院で働いているケースが多いのです。

というわけで、友だちが調子が悪くなったときに声をかけるなら、”You should go to the hospital” じゃなくて、”You should go to the doctor.” と言ったほうが良いでしょう。

ちなみに、前置詞の使い方も大事です!

下記の文を見てみよう。

My mom is in the hospital.
私の母は、入院しています。

My mom is at the hospital.
私の母は、(診察、お見舞いなどのために)病院にっています。

inかatかで意味が変わってきます。

病院全般で使える英語フレーズ

覚えておくと便利な英語フレーズを紹介します。

This is my first time here. Can I see the doctor?
初めてですが、診察してもらえますか。

How long is the wait?
待ち時間はどのくらいですか。

Do you have a fever?
熱はありますか。

Yes, it’s 103.5*(One hundred three POINT five)
はい。39度7分です。

*アメリカでは、一般的には摂氏だと伝わりませんが、お医者さんなら伝わります。

Do you have health insurance?
健康保険はありますかか。

I have travel insurance.
保険があります。

Please fill out this form.
これ(問診票など)を記入してください。

Do you have any allergies/Are you allergic to anything?
何かアレルギーはありますか。

What’s the problem today?
今日は、どうされましたか。

I think I may have the flu.
インフルエンザにかかっているかもしれません。

I am going to take your temperature.
熱を計りますね。

日本語の「調子が悪い」を英語すと、いろんな言い方があります。

I feel sick.

I am sick.

I feel really bad.

I feel terrible.

I don’t feel good.

I don’t feel well.

「病気」をsickと訳す辞書がたくさんありますが、日本語の「病気」は割と重い病気のこと指していることが多いですよね。英語のsickには幅広い意味があり、風邪のときにも、重病のときにも使います。

病院関連の頻出英単語集

病院に関するよく使う英単語を紹介します。

病院:hospital

医院・クリニック:clinic, doctor’s office

診察:office visit

休診:The doctor’s office/clinic is closed

保険証:health insurance card

診察料:office visit fees

救急外来・時間外:Emergency Room (ER)

点滴:IV(intravenous dripの略)

自己負担:co-pay(保険が利いた後、自分が払う金額

注射:shot, injection

 

もっと、もっと知ってほしいことがあるので、これからいっぱい教えてきますよ!

今日一番覚えておいてほしいのは、風邪など軽い病気のときにI need to go to the hospital とあまり言わないほうがいいということです。それを言ったら、相当大変な病気にかかっていると思われるからさ。代わりに、I need to go to the doctor.と言ってね!

ただ、マジ重い病気なら、どんどんhospitalと言っていいよ。

今日の勉強があなたのためになれたら、バリバリうれしいバイ!

アンちゃんの他の連載はこちら

日本では当たり前に使っているけど英語ではない、面白い和製英語について紹介するコラムです。

gotcha.alc.co.jp

アンちゃんの本

医療用語に興味がありすぎて、外国人が日本で暮らすときに役に立つ本を出しちゃいました!

アン・クレシーニ

文:アン・クレシーニ Facebook
アメリカ生まれ。福岡県宗像市に住み、北九州市立大学で和製英語と外来語について研究している。自身で発見した日本の面白いことを、博多弁と英語で綴る「アンちゃんから見るニッポン」も更新中!

編集:末次志帆