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RAG FAIR奥村さんが語る、続ける秘訣

RAG FAIR 奥村政佳さん

Chat Diary 英語で3行日記』発刊記念特別企画!日記や英語学習がどうしても続かない…というあなたを応援すべく、いろいろなことを「続けている」達人に、そのコツやマイルールなどをインタビューしました。第2弾はアカペラグループRAG FAIRの奥村政佳(おくむらまさよし)さんです。

奥村政佳さんってどんな人?

奥村政佳さんは、5人組アカペラグープRAG FAIRのメンバーで、ボイスパーカッションを担当しています。また高校生のときに、当時の史上最年少で気象予報士の資格を取得さらにRAG FAIRとしての活動と並して、防災士・保育士の資格を取得、北海道大学・日本福祉大学・横浜国立大学を修了し、日本気象学会などでの発や、実際に保育士として勤務するなど、多岐にわたる活動をっています。
今回はそんな奥村さんがいろいろなことに挑戦し続ける理由や、マルチタスクのこなし方などについてお話をうかがってきました!

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ジャンルの違うスキルを複数持つことに意味がある

ジャンルの違うスキルを複数持つことに意味がある

――今日はよろしくお願いします。奥村さんは、大きく「気象予報」「音楽活動」「保育/教育」の3つの活動を長く続けていらっしゃると思います。これらに興味を持ったきっかけを教えてください。

奥村:そうですね。実はたまたま自分にとって身近だったから取り組み始めたところが大きくて。例えば音楽は大学でアカペラサークルに入ったこと、気象予報士は、高校一年生のときに「気象予報士という資格ができる」という話をたまたま新聞で読んだから、保育は大学生のときにアルバイトしたのがきっかけかな。

何かを始めるときって、目標が欲しいじゃないですか。で、僕は「資格取得」に定めて、結果として今複数の分野で活動していますね。

――一見、バラバラな資格のように見えますが、それぞれに関連性などはあるのでしょうか?

奥村:全部リンクしていると思います。あるジャンルのスキルと、別のジャンルのスキル、1つのスキルを2つ持つと、自分ができる範囲って、単体スキル2つに、それらを重ねたスキルで、3つになるんですよね。

さらに、1、1、1と3つのスキルを持つと、今度は7になる。そうやって自分のジャンルを積み上げていくと、それぞれのジャンルの知識をそれぞれに還元したり、かけ合わせたりしてシナジーが生まれていくので、すごく関連していると思います。

例えば、保育と音楽なら、園児と一緒にめちゃめちゃ本格的な発会や歌合戦をやったことがあって。親御さんたちまでものすごく盛り上がりましたね。音楽と気象なら、ライブのMCで最初に天気の話ってテッパンじゃないですか。その時に「良い天気ですね。」だけでなくもっと掘り下げて詳しくしゃべると「へぇ~」となるので喜んでもらえるんですね。

昔から、専門分野を1つ持つのではなくて、専門またはそれに準ずる分野を複数持ちたいと思っています。

――「積み上げる」という意味ではまさに、英語も同じですね。

奥村:みなさんそれぞれが持っている専門分野で、さらに英語がちょっとできると、それは英語の初心者」ではなくて、「何かのプロでかつ、ちょっと英語ができる人」になるんです。その人が培ってきたものに、純粋に「英語」というスキルが1つプラスされると。
あと、土台の分野から派生していれば絶対英語も楽しいんはずなんですよね。自分の専門分野の「楽しい」が加わるじゃないですか。

例えば僕は英語がすごくできる!とかではないですが、気象に関する英語の論文は普通に楽しく読めますもんね。そういうことです。

――とはいえ、色々な資格をとるには苦労もあったと思います。

奥村:資格ってあくまでも途中で、登山で言えば5合目だと思うんですよ。資格を取得したことでえる実務は5合目より上にあって、そこをどれだけ上れるかっていうのはまた別の話だから
気象予報士向けの講演に登壇したときも、「予報士の勉強をすると同時に、違う勉強も始めてください」っていう話をしたんですよ。なぜなら予報士はいっぱいいるので、5合目から上を目指すためには、そこまでだけじゃダメですよ、って。5合目が頂上と思ってしまわないように、「もう1本、柱を作ってください」って。

ダラダラするけどゼロにはしない

ダラダラするけどゼロにはしない

――5合目までくのも結構難しいと思うのですが、どうやって続けましたか?

奥村:「ダラダラ続ける」のがコツだと思っていて、僕は挑戦をするときに、かなり気楽な気持ちで始めることが多いんです。

「これやらないと人生終わっちゃう」みたいになってくると、勉強って苦痛で…。資格を取る段階で余裕持ってる、ぐらいのほうがいいかな、って。そうしないと、その後も物事が続かない気はします。

――ダラダラしているうちに、モチベーションが低下したりはしませんか?

奥村:ダラダラやるとは言いながらも、強制的にたまに5合目を見るわけですよ。つまり、試験を何回も受けて、客観的に、1年に1回ぐらいは見る。僕自身、保育士の試験も6回、7回ぐらい受けてるし。

――時間はかかりますね。

奥村:ダラダラやるけど、ゼロにはしない、っていうのが僕の中でテーマで。やっぱり人間100しかキャパはないので。

ある時期は音楽90とかあるんだけど、気象を決してゼロにはしない、1とか2にしとく。そういうことをやってると、ぱんってひらめく瞬間があるんです。そこで結構、力が出たりとか、おもしろいなって思います。

何より大切なのは「実践の場」

――どんなときに「できた」と思えましたか?

奥村:実践の場ですね。例えば僕の場合は、初めて、ライブにゲストとして呼ばれた、とか。前に、佐藤竹善*1さんのステージに突然呼ばれて、何の打ち合わせもなく「セッションしよう」みたいなことがあったんです。結果としてそこでやったボイスパーカッションは上手にできて、初めて自分で客観的に「ああ、できた」ってアーティストとしての自信がついたと思います。

突然の実践の場で、なんでできたんだろう?と考えたときに、これまで培ってきたいろいろな経験やスキルを積み上げてきていたからなんだと思います。

英語も同じだと思うんですよ。僕が住んでいるところには外国人の観光客が多くて、結構話しかけます。そういうところで実践踏んでみる。

案内なんてそんなに難しくなくて、でも、コミュニケーションとれたっていうのって、1つの成功じゃないですか。だからMay I help you? だけ言えるようにしておけばいいんですよ。実践の場は転がってると思うので、ぜひMay I help you? だけは覚えて、とか、絶対やったほうがいい。向こうも、そんな求めてないから、難しいことは(笑)。

マルチタスクで走り続けるタイムマネジメント

細切れの時間をどう積むか?

――何かを両立していくときに苦しんだことはありますか?

奥村:細切れの時間をどう積んでいくか、みたいなところはあって。やった時間の量より、質、集中じゃないですか。僕、全然遊んでるんですよ(笑)。飲みにもってるし、全然好きなことやってるんですけど、ダブルワーク、ダブルスクールの時期は、5分10分とかのスキマ時間をどう積むか。

どんどん締め切りがやってくるんで、いい具合に自分でおしりに火をつけながら走る。

音楽のプロになってすごく言われたことが、「時間をかければ誰でもできる」と。スピードをいかに上げて、最低点を及第点、80点までもってくるか、って。
だから限られた時間の中で、どうちゃんと自分の納得できるようなものにするか、ということを常に考えています。

――自己流のタイムマネジメントがある?

奥村:オンタイムでこなしていくスタイルなので、分とか秒とかにすごく敏感だと思います。特に、切羽詰まってるときは。

Chat Diary 英語で3日記について

――『Chat Diary 英語で3日記』ご覧いただいて、どうですかね?この本。日記はつけられたことはありますか?

奥村:うん、もうね、10年日記が3日で終わったっていう(笑)。ページに日付が打ってあるじゃない?だからサボったのがはっきり見えて、義務になっちゃったんだよね。

何かを続けるって気持ち次第だと思うから、勉強も自分で工夫して楽しめるといいよね。なにかちょっとゲーム性を持たせるとか。

こういうやつも、取り組み始めて365日毎日続く人は、これを使わなくてもできてるはずなんですよ(笑)。

そうじゃなくて、これを本当に3年ぐらいかけてやるつもりでやればいいと思うけど、そうすると売れなくなるから困るよね(笑)。

でも、やめないでとりあえず、1カ月に1ページの日があってもいいと思うんです。順番通りにやる必要ないんだよね?

――はい、どこからどう使っても自由です。

奥村:僕がこれやるとしたら、性格的にバラバラな順でやっていくと、「あ、ここのページ空いてるからこれやんなきゃ、これやりたい」って思うはずなんですよ。そういう風に自分で、ゲーミフィケーションを持たせる工夫してみたらいいかな。

楽しむって本当に必要になってからだとできないことが多いんですよね。だから英語が本当に必要になる前にみんな今すぐChat Diaryを買った方がいいよ(笑)。

――ありがとうございます(笑)。実は「写経」と言って、サンプル日記を写す使い方や、Twitter上では #chatdiary部という部活動も広がっています。

奥村:写経って音楽と一緒だ。

僕も最初からオリジナリティーを出そうと思ったわけではなくて、まず同じようなことができる、コピーから始まったんだもん。そこはすごく通じるものがあると思います。写経いいね、写経。SNSで広がるっていうのも、1つのゲームだよね。 

どこまで進む?奥村さんのこれから

――奥村さんが挑戦し続けることで、周りや自分に、大きな変化はありましたか?

奥村:「やってる」っていうことを宣言しながらやってると、周りは結構、自然と応援してくれるものだ、っていうか。今まで僕がやれてるっていうのは、本当周りのおかげなんですよ、きれいごとでもなんでもなく。

とりあえずガンガン走ってると、応援してくれる人は増えていきます。自然とサポートしてくれて、それはすごく、ありがたいなぁって思いますね。

だから、宣言して挑戦するっていうのはすごくいいことかな。

――最後にこれからも何かに挑戦していく予定はありますか?

奥村:そうですね、最近はどうやったら保育の質を高めていけるか、どういう楽しい保育ができるかっていうところは何か考えていきたいです。それをやりつつも、全部ですね、全部。新しいジャンルもあるけど、相変わらず被災地支援もやってるし、気象の研究も続けていきたいし、もちろん音楽もそう。このスタンスを変わらず続けていけば、勝手にいろいろ広がっていくかな。今後も楽しんでいきたい、一言にすると。追われることなく追っていきたい、ってことですね。

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Chat Diary 英語で3行日記

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江頭茉里

取材/文:江頭茉里
アルクの書籍編集者。夢は自分が編集した本ばっかりの本棚を作ること。 熱しやすく、冷めにくい。好きなもの・趣味が多すぎるのが悩み。

写真/編集:末次志帆

*1:Sing Like Talkingというグループのソングライター、リードボーカリスト