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ヒロ前田が斬る!単語集を何冊やってもスコアが上がりません。何が足りないのでしょう…

ヒロ前田が斬る!単語集を何冊やってもスコアが上がりません。何が足りないのでしょう…

TOEIC(R) L&R対策のカリスマ指導者・ヒロ前田さんが、学習者の「TOEICテストあるある」疑問や質問、悩みなど相談にスッキリ、バッサリ答える連載「TOEICお悩み相談室」。前田さんは今回、どんな「スッキリ」を提供してくれるのでしょう。それとも「バッサリ」?

今回のご相談

「語彙力を上げれば600点は楽勝だ」と先生に言われたので単語集を何冊も使ってきましたが、なかなかスコアが上がりません。何が足りないのでしょう。

――会社員(20代)/TOEICスコア 525点

ヒロ前田の回答

脳ミソです。

バッサリ辛口の解決

バッサリ辛口の解決策

足りないのは語彙力ではありません。

「単語集を何冊も使ってきた」と言っている時点で、あなたの将来は暗いです。

あなたは、良い結果が出ないことを本のせいにしようとしているのでしょうか。それとも、先生が間違っていると言いたいのでしょうか。

成果が出ない原因を本気で考えたことはありますか。ないですよね。

今のあなたは「成果が出ない方法を繰り返す人」です。もしかすると、あなたに足りないのは単語ではなく脳ミソかもしれません。

学習方法見直しましょう。

単語集を何冊も使ったということは、単語を覚えることに何度も失敗してきたということですよね。

1冊やって失敗。2冊やって失敗。3冊やって失敗…。

そのように失敗を繰り返してきたのです。あなたは強い精神力の持ち主でしょうが、このままでは良い結果は出ません

一体、いつまで失敗を繰り返すつもりですか。

あなたに必要なのは、失敗を認め、語彙力を伸ばす方法見直すことです。

あなたの先生は「語彙力を上げればスコアも上がる」と言ったのであり、単語集を使うように指示したわけではありませんよね。単語集を使うと決めたのは、あなた自身のはずです。

単語集を使えば、語彙力が上がると思ったのですか?

確かに、単語集を使ってバリバリ単語を覚える人はこの世にいます。あなたがその1人である可能性もゼロではありませんでした。でも、実際のあなたは失敗を繰り返したのです。

自分の努力不足に目を向けずに教材を変えた

「できない人」とは、まさにあなたのための表現です。「自分は単語集を使っても成功しない」と潔く認め、別の手段を試すべきでした。

面倒なことから逃げるのをやめましょう。

別の手段とは、例えば英文をたくさん読むことです。

リスニングの素材でも構いません。とにかく英文を読み、そこで出合った単語を調べることで語彙力を伸ばせます。

このアプローチのメリットは、単語の使い方を知ることができることです。

例えば、reimburseという動詞があります。通常、単語集には「払い戻す」と書かれていますが、reimburseの使い方までは学べません。

ところが、例えばパート3の会話には、Could you tell me how to get reimbursed for travel expenses?(出張旅費の精算方法を教えてください)といったせりふがあるので、人が主語なら受動態で使うことを学べます。会社が主語なら、the company will reimburse you for …という形も正しいと学べます。

このように、少し面倒な作業をすれば、記憶への定着がよくなるものです。

面倒なことを避ければ避けるほど、学びの量が減る

そういうものです。あなたがすでに知っている通りです。

「単語力が低いから英文を読めない」と思うかもしれませんが、それはただの甘えです。実際は、英文をほとんど読まないから単語力が伸びていないのです。

言い訳するのは止めて、英語を読む時間を増やしてください。

スッキリ優しい解決

スッキリ優しい解決策

自分に合った方法を見つけましょう。

まず、あなたの先生が言ったことは間違っていません。語彙力を高めればTOEICで600点を取ることはできます。

リスニングにもリーディングにも、語彙力アップは良い効果を与えます。ですから、語彙力を伸ばすことに真剣に取り組めば必ず大きな成果が出ます。

次に、単語の覚え方に関しては個人差があるようです。

多くの人が単語集を使っていますが、実は、その取り組み方にも個人差があり、成果の大きさもバラバラです。

ですから、失望する必要はありません。

種類かの方法を試して、自分に合う方法を見つければいいではありませんか。

ここで、いくつか提案しますね。

提案1:音声を聞くことを日課にする。

1つ目の方法は、音声を活用することです。

単語集と言ってもいろいろな種類があります。音声が付いている本を再び手に取って、聞いてみてください。何冊か試してみて、一番ストレスなく聞けるものに絞りましょう。

その音声をスマートフォンかICレコーダーに入れてください。そして、毎日聞くことを日課にしましょう。

大切なのは、聞く時間と場所を決めることです。

あなたの日常には、いつもく場所がきっとありますよね。時間も同じでしょうか。

例えば、朝8時から8時20分の間は駅に向かって歩いているとか、正午から1時までは会社の近くで食事をしているとか。そのようなルーティンを見つけてください。

今後は、その時間と場所で、音声を聞くのです。

5分でも10分でもOKなので習慣化してください。聞いた単語を頭の中で繰り返す、つまり心の声を使ってリピートする練習をすると、さらに効果的です。

提案2:フレーズ単位で覚える。

2つ目の方法は、単語でも文章でもなく「フレーズ」を利用することです。

単語というのは情報単位としては非常に小さいので、覚えやすいと感じるかもしれません。ですが、実際は人間の記憶にとって、小さい情報は決して覚えやすいとは言えないのです。

例えば、人の名前はどうでしょうか。決して覚えやすい情報ではありません。この人が山田さん、こっちが佐藤さん、これが田中さん、、、と覚えるのは至難の業です。

ところが、余計な情報を加えると覚えやすくなる場合があります。

「山田さんは北海道生まれだけど、高校のとき沖縄に引っ越した。寒さと暑さの差に驚いた」といった情報は、少し長めですが覚えやすいはずです。

これは日本語なので長くても平気でしょうが、英語だときついでしょうから、フレーズでいいのです。単語と単語の組み合わせと言ってもいいでしょう。

例えば、動詞のreimburse を単体で覚えるより、reimburse travel expenseとセットにします。そうすれば、「reimburseと言えば出張旅費」のように、覚えやすくなります。

「travel expenseをreimburseする」のように、日本語混じりで口ずさむのも効果的でしょう。

提案3:単語をイメージと結び付ける。

3つ目の方法は、画像検索です。

試しに、reimburseをウェブブラウザで検索してみてください。そして、結果画面の上部にある「画像」ボタンをクリックしてください。

そうすると、お金を手渡すイメージの画像が見つかりますよね。これだけ見ても「意味」まで把握することはできないでしょうが、「払い戻す」という文字だけを見る場合に比べて、印象に残りますよね。

画像検索した後で、「払い戻す」という文字を見れば、「あぁ、なるほど」と思うはずです。名詞に限らず、動詞や形容詞も画像検索すると面白いですよ。

以上、3つの方法提案しましたが、絶対的な「正解」はありません。あなたが継続できそうだと感じたものを優先すればよいのです。

必ず良い結果につながると信じて、単語と接していってください。応援しています。

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ヒロ前田(ひろ まえだ)

TOEIC受験力UPトレーナー。神戸大学経営学部卒。大人のための勉強スペース「T’z英語ラウンジ」経営。2003年5月に講師として全国の企業・大学で指導を開始。2005年にはTOEICを教える指導者を養成する講座をスタートし、トレーナーを務めている。2008年グランドストリーム株式会社を設立。TOEICの受験回数は100回を超え、47都道府県で公開テストを受験する「全国制覇」を2017年5月に達成。取得スコアは15点から990点まで幅広い。著書に『TOEIC®テスト 究極の模試600問』(アルク)、『TOEIC®テスト900点。それでも英語が話せない人、話せる人』(KADOKAWA)、共著に『TOEIC®テスト 新形式問題やり込みドリル』(アルク)等がある。
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