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オバマ前大統領の名スピーチで英語の発音を楽しく練習!

オバマ前大統領

ネイティブ・スピーカーのような美しい発音を身に付ける最短の方法は、ズバリ!「なりきり」。この連載では「この人みたいになりたい」「あの人みたいな英語が話せるようになりたい」そんな憧れの存在であるセレブを毎回ピックアップして、その人の話す英語特徴やまねする際のコツなど紹介していきます。
英会話の上達を目指す上での最大の敵は羞恥心!動画を見て・聞いて・声に出して、思い切り俳優、女優、有名人になりきりながら、美しい発音を手に入れましょう。

バラク・オバマに「なりきり英語」スタート!

今回「なりきり英語」が取り上げるのは、退任後もその人気が一向に薄れることのない、バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領。歴史に残る名スピーチから、プライベートでのお茶目なまで、オバマ前大統領の魅力を徹底解剖!

オバマ前大統領のプロフィール

バラク・フセイン・オバマ2世(Barack Hussein Obama II)は、1961年ハワイ州ホノルル生まれの56歳。2009年から2017年まで任期を務めた第44代アメリカ合衆国大統領です。ケニア出身のイスラム教徒である父親バラクさんとカンザス州出身の母親アンさんの長男として生まれます。

 

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ニューヨークの名門アイビーリーグ校コロンビア大学を卒業後、ハーバード・ロースクールへ進学。のちに1992年〜2004年までの約8年間、人権派弁護士として活躍する傍ら、シカゴ大学ロースクールで教壇に立っていました。

イリノイ州議会上院議員、同州が選出する合衆国上院議員を経て、2007年に大統領選への出馬を明します。

2008年11月、共和党のジョン・マケイン氏に大差をつけて当選を果たし、アメリカ建国以来初めてのアフリカ系・アメリカ人大統領の誕生が大きな話題となりました。2009年1月20日、第44代アメリカ合衆国大統領に就任、国際的な外交や核廃絶への試みが評価され同年10月にノーベル平和賞を受賞しました。

 

Happy #NationalBookLoversDay to readers young and old.

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2017年1月、大統領としての最後の演説では Yes, We Did it.(私たちはやり遂げた)と力強く語り、 Yes, We Can.(私たちにはできる)から始まった大統領としての日々を、惜しまれつつ締めくくりました。

こうすればあなたもオバマ氏に!なりきりポイントは?

弁護士や政治家という職業柄、大勢の前で話すことに慣れているオバマ氏。聴衆を引き付けるその堂々とした立ち居振る舞いと、国民に伝わりやすい言葉遣い、明瞭な発音、聞き取りやすいスピード特徴です。

自身の体験をふんだんに盛り込みつつ、注意深く選ばれた説得力のある言葉で、リズミカルに論理を展開していくスタイルで、これまで多くの人々を魅了してきました。

オバマ氏のような英語を話すには、相手の目を見て心を開いて、1語1語しっかりと伝えることが基本です。歴史に残る数々の演説の中から、特に有名なものを数点ピックアップして見ていきましょう。

実際に確認してみよう

それでは、オバマ前大統領の演説を中心に実際に見てみましょう。

DNC (Democratic National Convention、 民主党全国委員会)でのスピーチ(2004年7月)

このスピーチで「オバマ人気」に火がついたと言われている名スピーチです。

(7分24秒あたり)

People don't expect, people don't expect government to solve all their problems. But they sense, deep in their bones, that with just a slight change in priorities, we can make sure that every child in America has a decent shot at life and that the doors of opportunity remain open to all. They know we can do better. And they want that choice.

「国民は政府に全ての問題解決してもらおうなんて期待はしていません。しかし彼らはこう確信しています。物事の優先順位をほんの少し変えるだけで、アメリカの全ての子どもたちに適正なチャンスを与えられること。そしてそのチャンスの扉は全ての人に対して開け放たれることを。よりよい社会を築けるはずだと、国民は感じています。そして彼らが求めるのはそんな社会なのです」
  • sense deep in their bones = 〜という確かな予感がする、直感する
  • a slight change in ~ = 〜におけるわずかな変化
  • a decent shot = 適正なチャンス、見込み

 

オバマ大統領の最後の演説(2017年1月)

聴衆から「あと4年!あと4年!」との声が湧き上がり惜しまれつつも、この日最後の演説をいました。51分に及ぶ長いスピーチでありながら、その内容は未来への希望に満ちた素晴らしい内容だったと絶賛されました。

 

(1分55秒あたり)

Michelle and I have been so touched by all the well-wishes that we’ve received over the past few weeks. But tonight it’s my turn to say thanks.

「ミシェルと私は、ここ数週間の間に皆さんからたくさんの励ましの言葉をいただき、大変感激しています。しかし今夜は、私から皆さんにお礼を言わせてください」

  • be touched by ~ = 〜に心を打たれる、感動する
  • well-wishes = 善意、励まし
  • It’s my turn to ~ = 〜するのは私の番だ

 

(2分10秒あたり)

Whether we’ve seen eye to eye or rarely agreed at all, my conversations with you the American people in living rooms and in schools, at farms, on factory floors or diners and on distant military outposts. Those conversations are what have kept me honest, kept me inspired, and kept me going. And every day I have learned from you. You made me a better President, and you made me a better man.

「わかり合うことができたにしろ、あるいは合意できなかったことの方が多かったにしろ、リビングルームや学校そして農場や工場、食堂、あるいは遠く離れた前哨基地、私がアメリカ国民の皆さんと交わした会話の1つ1つが活力となり、自分らしさを失うことなく今日までやってくることができました。1日1日、私は皆さんから多くを学びました。皆さんが私をよりよい大統領へと成長させてくれたのです。皆さんが私をよりよい人間へと導いてくれました」

 

(35分42秒あたり)

Our Constitution is a remarkable, beautiful gift. But it's really just a piece of parchment. It has no power on its own. We, the people, give it power.

「わが国の憲法は、大変素晴らしい、そして美しい贈り物です。しかし実際はただの紙切れにすぎません。それ自体は全く効力を持たないのです。われわれ自身が権限を与えてはじめてその効力を発揮できるのですから」

  • It’s really just a ~ = 実際のところ、それは単に〜にすぎない

 

(50分13秒あたり)

I do have one final ask of you as your President - the same thing I asked when you took a chance on me eight years ago. I’m asking you to believe. Not in my ability to bring about change, but in yours.

「大統領として皆さんに最後のお願いがあります。8年前、皆さんが私に賭けてくださった時と同じお願いです。信じてほしいのです。政治家として私がどれだけの変化を起こせるか、ではありません。皆さん1人1人が変化を起こす能力を持っているということをです」

  • take a chance = 賭けに出る、思い切って冒険する
  • bring about = もたらす

結婚記念日の動画

歴代大統領の中でも断トツ!の愛妻家ぶりが話題になった動画です。

2017年10月3日が結婚25年周年の記念日だったオバマ夫妻。毎年すてきな演出でミシェル夫人を喜ばせてきたオバマ氏ですが、今年もサプライズを用意していました。

当日ペンシルベニア州フィラデルフィアで開催されていた、女性のための会議「Pennsylvania Conference of Women」に出席していたミシェル夫人に、2分ほどのビデオメッセージを送ったのです。それも会議中に。会場の大きなスクリーンに突然映し出されたオバマ氏の映像に驚きを隠せないミシェル夫人でしたが、世界中の女性がうらやむ素晴らしいビデオメッセージの内容は、メディアでも大きく取り上げられました。

 

(0分10秒あたり)

I had to crash this party. Because today we have been married for 25 years.

「強引に割り込ませてもらったよ。だって今日で僕たちは結婚25年だからね」

  • crash = 強引に押し掛ける

 

(0分17秒あたり)

Now the idea that you would put up with me for a quarter of a century is a remarkable testament to what a saintly, wonderful, patient person you are.

「僕みたいな男に四半世紀も付き合ってくれてるなんて、まるで聖人並みだし、君がいかに素晴らしくて忍耐強い人間かってことの真の証だよ」

  • a quarter of a century = 25年

 

(1分41秒あたり)

It is truly the best decision that I ever made to be persistent enough asking you out for a date that you finally game in.

「君が応じてくれるまで諦めずにデートに誘い続けたことは、僕の今までの人生で最良の決断だったよ」

  • persistent = 粘り強い、不屈の
  • give in = 降参する、受け入れる

 

(1分59秒あたり)

I figured that you wouldn’t mind maybe me parachuting in just to say how much I love you and how much I appreciate you.

「こんな風に突然おじゃましても、君は気を悪くしないんじゃないかと思ってね。どれだけ君を愛しているか、どれだけ君に感謝しているかを伝えたくて」

  • I figured that ~ =〜だろう思う、〜じゃないかと予想する
  • parachute in =予測していないところに突然あわられる

オバマ氏のプライベートは?最近のSNS投稿チェック!

わりと頻繁にTwitterに書き込みをしているオバマ氏。世界で起こっている出来事に対して素早く反応し、意見を発信しています。

I read letters like these every single day. It was one of the best parts of the job – hearing from you.

「こういう手紙を毎日読むんだ。みなさんの声を聞くことーこれは大統領の仕事の醍醐味(だいごみ)の1つだった」

退任直後、これまでにホワイトハウスの郵便室に届いた膨大な量の手紙がファイルされた写真と「ニューヨーク・タイムス」誌記事へのリンクを載せたツイートが話題に。

No one is born hating another person because of the color of his skin or his background or his religion...

「肌の色や生い立ち、信仰を理由に他人を憎みながら生まれてくる人などいない」

バージニア州シャーロッツビルで起きた、白人史上主義者らと反対派による衝突事件を受け、南アフリカの元大統領、故ネルソン・マンデラ氏の言葉を引用したオバマ氏。このツイートは史上最多の「いいね」を集めました。

From the Obama family to yours, we wish you a Happy Thanksgiving full of joy and gratitude.

「オバマ家よりあなたのご家族へ。たくさんの喜びと感謝に満ち溢れたサンクスギビングとなりますように」

大統領に就任した2009年当時、長女マリアさんは10歳、次女のサーシャさんは7歳でした。それぞれ19歳、16歳になり、美しい女性へと成長しています。今年はマリアさんがハーバード大学に進学し話題になりました。感謝祭の休暇は4人が勢ぞろいして、家族水入らずのひと時を過ごしたようです。愛する妻と娘たちに囲まれてニヤけ気味ですね。

大統領の任期中はその評価の賛否は分かれていましたが、トランプ政権が発足して1年が経とうとするアメリカでは今、オバマ前大統領の人柄や功績が改めてたたえられています。「失ってはじめて気付く良さ」もあるのでしょう。

ともあれ、長年の大統領としての重圧から解き放たれた現在は、夫人とバカンスを楽しんだりボランティア活動に参加したりしているようです。今後は執筆や講演活動なども見られるのではないかといわれています。歴代の大統領にはなかった「親しみやすさ」や人間味あふれる素晴らしいスピーチで、日本でも支持が高かったオバマ氏。今後も多くの話題を届けてくれることでしょう。

いかがでしたか?次回のなりきり英語もお楽しみに!

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KANA

文:KANA
カリフォルニア州在住の翻訳家・フリーライター。元大手英会話学校講師の経験を生かし、英語学習や海外生活に関するコラムの執筆および英会話教材の制作なども手掛けている。シリコンバレーを東奔西走中の3児の母。