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英語で「ハイテンション」は何て言う?

ハイテンション

北九州市立大学で大学教員を勤めるアメリカ人のアンちゃんが、日本の面白い和製英語について紹介するコラム。第三回は、「ハイテンション」について紹介していただきます。

こんにちは。大好きな福岡県の田舎にある宗像市で、文化と言葉を研究しているアンちゃんです。前回の和製英語「スキンシップ」に続いて、今日は「ハイテンション」について説明するバイ。

和製英語とは?

日本語の語彙は10パーセント以上が外来語だと言われています。そのうちの、約90パーセントは英語からきています。ただ、和製英語は外来語とは違います。

和製英語は、英語っぽく作られている日本語です。

多くの日本人にとって、和製英語と本当の英語を区別することは難しいですが、和製英語はクリエイティブでバリバリおもしろい!だからアンちゃんと一緒に和製英語の魅力を探しましょう!

今日の和製英語「ハイテンション」

もしかしたら、ほとんどの日本人が、「ハイテンション」は英語だと思っているかもしれません。だけど、この単語はバリバリ和製英語です。

英語の形容詞、"high”"new”"long”"short”"best”などはよく和製英語に登場します。

例えば、ハイタッチ(high five)、ニューフェイス(new employee)、ロン毛(long hair)、ショートカット(short hair cut)、ベストテン(top ten) など

ハイテンションも実はそう。ハイテンションの「テンション」は、どういう意味だと思いますか?実は、英語の"tension”は「緊張」「緊迫」「ストレス」という意味なんです。

例えば

There is a lot of tension between them.
二人の間には、強い緊張感がある。

I have a tension headache.
ストレスからくる頭痛がする。

このように使います。

では、日本語でいう「ハイテンション」は、英語ではどういう風に表現したらいいのでしょうか?

もし「ハイテンション」を英語したいなら

英語で「ハイテンション」をしたいときには、“hyper”と言いましょう。この英単語、聞いたことある?英語を勉強しているほとんどの日本人は、hyperにあまりなじみがないように思います。hyperは、すごく興奮しているときにも使うし、バリバリクレイジーになるときも使います。

文を見てみましょう。

He just found out that he won the lottery. He is so hyper.
彼はさっきくじ引きに当たったことを知って、超ハイテンションになっている。

こんな感じ。この場合、 ”He is so excited!” と言うことも多いです。excitedは、「楽しみにしている」という意味もありますが、何か良いことがあって「興奮している」ときもよく使います。

だから、そういうときには excited と hyper のどちらを使っても大丈夫です。

He just found out that he won the lottery. He is so excited.

またhyperは英語over の意味もあります日本語だと、「~過ぎる」とか「超○○」、「高○○」と訳します。

例えば、hypertension (高血圧)とか、hyperactive (極度に活動的)など病気関連の単語にも使います。

アメリカでは、子どもに多く見られる極度に活動に集中できない病気を、“ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)”と呼びます。日本語では、「注意欠陥多動性障害」と訳しますが、ADHDの方が一般的に使われているかもしれませんね。

ところで、過剰に糖分を取ると「ハイ」になると言われています。特にアメリカは日本と比べて糖分の摂取量が多く、次のような表現が冗談っぽく使われたりします。

My kids ate way too much sugar today. That is why they are hyper.
今日子どもたちは、砂糖を食べ過ぎたせいで超ハイテンションになっている。

また似たような表現で、bouncing off the wallsという言い回しもあります。上記の文の、hyperをbouncing off the wallsに言い換えることができます。

My kids ate way too much sugar today, so they are bouncing off the walls.

ちなみに

ハンドスピナー

最近日本でも流っている「ハンドスピナー」を見たことありますか?英語では“fidget spinner”と呼びます。fidgetの意味は「そわそわする」です。

ハンドスピナーには、気分を落ち着かせる効果があると言われていて、ストレスがあるときやそわそわするときに有効と言われています。効果はまだ実証されていないようですが、アメリカではADHDの子どもに遊ばせることが多いです。

ただ、それに限らずアメリカ中の子どもたちがハンドスピナーにハマりすぎて学校にまで持っていくようになったから、授業の大きな妨げになって、多くの学校で持ち込み禁止になりました。ほどほどにすることが大事ですね。

hyperの意味はわかりましたか?今日の勉強があなたのためになれたら、バリバリうれしいバイ!

アン・クレシーニ

文:アン・クレシーニ Facebook
アメリカ生まれ。福岡県宗像市に住み、北九州市立大学で和製英語と外来語について研究している。自身で発見した日本の面白いことを、博多弁と英語で綴る「アンちゃんから見るニッポン」も更新中!

編集:末次志帆