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TOEIC(R) L&R Part 1は「時制」を攻略して全問正解を目指す~初・中・上級テクニック全解説

TOEIC(R) L&R Part 1は「時制」を攻略して全問正解を目指す~初・中・上級テクニックをすべて解説します

TOIEC L&Rの各Partのレベル別攻略法を、TOEIC満点講師の方々によるリレー形式でお届けします。まずはPart 1から。今回は、TOEICテスト対策トレーナーの長田いづみさんに解説していただきます。

Part 1概要

問題形式 写真描写問題
問題 6問
選択肢 4
解答時間 約5秒(問題間のポーズの長さ)
解答の仕方 問題用紙に印刷されている写真を見ながら4つの文を聞き、写真の描写として適切なものを選ぶ。
特徴 人物や風景の写真が出題される。人物は1人が写っているものと、複数の人が写っているものとがある。

初級テクニック

ディレクションの時間を有効活用する

ディレクションの時間を有効活用する

L&Rのリスニングセクションでは、すぐにPart 1の写真問題が始まるのではなく、まずリスニングセクション全体とPart 1に関して、ディレクション(指示)が流れます。

ディレクションの内容は毎回同じです。事前に問題形式を把握しておけば、初めての受験であってもディレクションを聞く必要はありません。この時間を有効に使いましょう。

  1. Part 1の写真を見て、出題されそうな単語やフレーズを確認しておく
  2. この時間を使って、Part 3、4のグラフィック問題をチェックする
  3. この時間を使って、Part 3、4の意図問題を読んでおく(どんな場面ならどの選択肢が正解になるか考えておく)

上記のように、あらかじめやることを決めておくことをお勧めします。ただし、“Part 1 will begin.”というナレーションが聞こえたら、忘れずに写真の1枚目に戻りましょう。

「日常語」と「上位語」をチェックする

vehicleは「乗り物」全般を指すcarやbus、motorbikeなどの上位語。

vehicleは「乗り物」全般を指すcarやbus、motorbikeなどの上位語。

写真の1枚目に戻ったら、写真に写っているものの単語や、人が写っている場合は動作英語でどう表現されるかを予想しながら聞きます。よく出る単語は、受験前に必ず確認しておきましょう。

単語でチェックするはポイントは2つ。「日常語」と「上位語」です。

「日常語」とは、そのままの意味で「日常生活に登場する単語」のこと。たとえば次のような語が「日常語」です。

  • curb(縁石)
  • pot(植木鉢、深なべ、紅茶ポット)
  • drawer(引き出し)
  • ladder(はしご)
  • wheelbarrow(手押し車)

 

このような名詞のほか、examine(〜をじっと見る)、lean(寄りかかる)、load(〜を積む)、reach(手を伸ばす)など動作表現も大切です。

「上位語」とは「上位概念をす言葉」です。例えばリンゴ、イチゴ、バナナの上位語は「果物」です。「果物」の上位には「食べ物」のように、より広範囲の概念をす語が来ます。よく出てくるのは次のような語です。

 

この「日常語」と「上位語」を必ず確認しておきましょう。

中級テクニック

写っているものを英語で何というか考える

中級者にとっても、Part 1は点の稼ぎどころです。耳から聞こえた文が正しいかどうか、瞬時に判断するトレーニングをしましょう。

まず、「初級テクニック」で説明したように、Part 1に登場する「日常語」「上位語」などの単語を覚えたら、写真を見て、写っているものを英語で言うトレーニングをします。

次の写真を見てください。

TOEIC(R) L&R Part 1は「時制」を攻略して全問正解を目指す~初・中・上級テクニックをすべて解説します 例題1

写真を見て、以下のような名詞や動詞が思い浮かんだでしょうか。

  • vessel(船)※ 「初級テクニック」で書いた boat や ship の上位語
  • sailboat(帆船)
  • dock(波止場)
  • water(水辺)
  • tie(〜をひもなどで結ぶ)
  • dock(船を波止場に入れる)

 

次に、同じ写真を見ながら、正解の文を自分で作ってみましょう。

たとえば、“The vessel is tied to the dock.”(船は波止場に泊められている)という文であれば正解になります。

不正解の選択肢が正解になる写真をイメージする

問題など模試の写真を使ってトレーニングをする場合は、スクリプトとして掲載されている不正解の選択肢にも注目してみましょう。

不正解の選択肢は3つあります。それぞれを音読し、その不正解の選択肢は「どんな写真であれば正解になるか」をイメージします。

  • The deck is crowded with tourists. (デッキは旅者で混雑している)
  • The ferry is heading toward the port. (フェリーは港に向かっている)
  • The lighthouse is reflected in the water. (灯台が水面に映っている)

 

上の3つはすべて不正解の選択肢です。それぞれを音読して、正解になり得る写真をイメージしてみましょう。

練習問題1 音声

tourists や toward the port、lighthouse などは、写真に写っていません。英語を聞いて、すぐにその音が正解になる写真をイメージできるようになると、実際の試験でそれを不正解と判断しやすくなります。

上級テクニック

全問正解の鍵は「時制」

TOEIC(R) L&R Part 1は「時制」を攻略して全問正解を目指す~初・中・上級テクニックをすべて解説します 例題2

さて、上級者にはPart 1の6問は全問正解してほしいところです。そして「全問正解」のカギになるのは「時制」です。

「中級テクニック」で紹介した写真の正解の選択肢“The vessel is tied to the dock.”を少し変えてみましょう。

  1. A man is tying the vessel to the dock. (男性が船を波止場に泊めている)
    「ロープで船を停泊させようとしている男性」が写っている写真であれば正解になります。
     
  2. The vessel is tied to the dock. (船は波止場に泊められている)
    人が写っている、いないにかかわらず、船が波止場に泊まっていれば正解です。
     
  3. The vessel is being tied to the dock. (船が波止場に泊められているところだ。)
    これは1.の受け身の形です。1.は「男性が船を停泊させようとしているかどうか」がカギでした。その動作をしている人が写っている写真であれば、この文は正解です。
     
  4. The vessel has been tied to the dock. (船は波止場に泊められている)
    これはどうでしょうか。2.の文とほとんど同じ意味ですが、実はPart 1ではこのような難しい方の表現が好まれがちです。

 

「4. は 2.の受け身の文とほぼ同じ意味なのに、なぜわざわざ難しく言うのか」と疑問に思う人がいるかもしれませんね。しかし、それには理由があります。

改めて2つを読み比べてみてください。

  • The vessel is being tied to the dock.
  • The vessel has been tied to the dock.

 

音が似ていませんか。

ただし、上の文は「人が写っていて船を停泊させる動作をしていれば正解」で、下の文は「人が写っていてもいなくても船が泊まっていれば正解」です。

このように、時制の細かい音を聞き分けられないと間違えてしまう問題が、上級者向けに出題されます。手持ちの問題集でこのような問題を探し、音を聞き比べてみるといいでしょう。

練習問題に挑戦!

では練習です。写真を見て、正解となる文を(A)~(D)より選んでください。

f:id:moutainbook:20171004105731j:plain

(A) The band is marching through a crowd.
(B) Shadows are being cast on the ground.
(C) The musicians are approaching the curb.
(D) Traffic is moving in the same direction.

練習問題2 音声

この写真には、「人が影に何かをしている動作」が写っているわけではありません。しかし、「物の状態」をす場合は外です。現在形の受け身で「地面に影が差している」という意味の(B)が正解になり得ます。

題の訳
(A) バンドは人混みの中を進している。
(B) 地面に影が差している。
(C) ミュージシャンたちは縁石に近づいている。
(D) 車は同じ方向に進んでいる。

同様にPart 1でよく出る、“〜 is being displayed”(~が展示されている)もこのタイプの動詞です。商品が並んでいる状態を描写しているため、物が並んでいれば人が写っていなくても正解になります。 

長田いづみ

長田いづみ(おさだ いづみ)

TOEICテスト対策トレーナー。化粧品会社研究員、高校の理科教師を経て英語講師に転身。2009年にTOEICテストを受験したことをきっかけに、その解法や指導法を極めるまでになる。現在は福岡を中心に企業や大学でTOEIC対策講座を受け持つほか、TOEIC対策を指導する先生のトレーニングも担当するTOEIC 990点。英検1級。

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