GOTCHA!

英語、仕事、勉強。いろんな「わかった!」をお届け。

専門家が分析! 英語が2日間で話せるようになるトレーニングの秘密

専門家が分析! 英語が2日間で話せるようになるトレーニングの秘密

英語の発音に自信がない。外国人を前にすると英語が出てこない――。実は、英語が話せないのは、英語の知識がないからでなく、その持っている知識を引き出す術を持っていないからです。それを2日間の集中合宿で身に付けられるのが「イングリッシュブートキャンプ」。そのトレーニングの意味と効果を、「ハマー」の愛称でおなじみ、TOIECテストのカリスマトレーナー、濱崎潤之輔さんが解説します。

濱崎潤之輔

濱崎潤之輔(はまさきじゅんのすけ)
大学・企業研修講師、書籍編集者。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。明海大学や獨協大学、ファーストリテイリングや楽天銀、SCSK、エーザイなどの企業でTOEICテスト対策研修講師を務める。これまでTOEICテスト990点(満点)を50回以上取得TOEICテスト対策合宿・セミナーなど開催。著書に『マンガで攻略! はじめてのTOEIC(R)テスト全パート対策』(西東社)、『中学3年間の英語が1冊でしっかりわかる本』(かんき出版)、『TOEIC L&Rテスト990点攻略 改訂版: 新形式問題対応』(旺文社)など多数。

日本人が持つ癖を克服するための集中合宿

イングリッシュブートキャンプの主宰・児玉教仁さんは、この合宿を逆上がりの練習にたとえます。

「逆上がりと同様に英会話も1週間に1度だけ少しの練習することで『喋れる』が手に入るものではありません。逆上がりも英会話も、今日中に出来るようになってやると覚悟を決め、一気呵成に徹底トレーニングをすることが重要です。その短期集中の頑張りが一気に壁を突き破るのです」(イングリッシュブートキャンプ・ウェブサイトより抜粋

日本の英語教育にありがちな「Stock training」(知識を増やすトレーニング)ではなく、その知識を実践に生かす「Action training」満載の2日間。日本人が中学までに身に付ける英語は約1200語で、900語を理解できれば日常会話の90パーセントは理解できるといいます。すでに話すための知識を持っているなら、後はそれを「流れるように扱う能力」が身につけばよい。

この能力を身につけるため、参加者は次の3つの障壁を克服するための集中特訓をいます。

  • 心理的障壁
  • 瞬間英発話の壁
  • 異文化の壁

 

濱崎潤之輔ハマーさんのイチオシポイント
私が教えている大学の学生に限らず、英語学習をしている人、企業研修で学んでいる人を見ると、特に心理的障壁が最も大きいと痛感します。英語で話すのが恥ずかしいだけでなく、知らない人の前で話すことや、インタラクティブな活動をすることが恥ずかしいんですね。「恥ずかしいけれど、英語は何とか話せるようになりたい。でも、どうしたらいいんだろう」という人がとても多い。心理的障壁という第一関門突破のためのトレーニングを積むことは、何より意味があると思います。

英語表現が詰まった教科書を使う英会話の授業とはかなり違ったトレーニングが、このブートキャンプの英語合宿でできそうです。

心理的障壁という第一関門突破のためのトレーニングを積むことは、何より意味があると思います。

「セカンドベスト」が英語に自信を持つ第1のコツ

知識は十分にあるのに、多くの日本人が英語を話せないのはなぜでしょう。その第一の理由が「完璧主義」です。完成された文法で話されなくてはならない?いえ、そんなことはありません。この完璧主義の壁を壊すため、イングリッシュブートキャンプは「Second Best English」を話すことを推奨し、そのためのトレーニングをいます。「そのときに知っている英語、持っている語彙で、完璧でなくていいから、とにかく話す」訓練です。

濱崎潤之輔ハマーさんのイチオシポイント
簡単なことであっても、それを完璧に伝えようとしたら、声に出す前に考えなくてはいけない。でも、考えることに時間を費やしていたら、リアルな会話の流れについていくことはできません。私が教えている大学にいる留学生たちが話している英語はかなりブロークンです。文法的に間違えていたとしても、積極的に発言するマインドを持っているんです。

完璧主義は最終的に必要かもしれませんが、それを最初から目指していると、何もできなくなってしまいます。文法的に完璧ではなくても、どんどん話すトレーニングを積み、話しながら修正していけばいい、ということを身につけるべきという方針に共感します。

文法的に完璧ではなくても、どんどん話すトレーニングを積み、話しながら修正していけばいい。

「グローバルモード」に頭を切り替える

日本人が英語を話せないもう1つの理由は、日本人特有のメンタリティーが英語を話す邪魔をしているからだそうです。そのメンタリティーとは:

  1. あまり話さない。
  2. はっきり言わず、あいまいな表現を好む。
  3. 話題の飛躍に寛容。
  4. 質問をしたがらない。

一方英語文化に目を移すとメンタリティーは真逆です。

  1. 明確な言葉を使う。
  2. 率直に物を言う。
  3. 論理的に話す。
  4. 質問は遠慮しない。

本当、「グローバルモード」は「ジャパンモード」と正反対ですね。2日間の合宿では、このモードの切替トレーニングを繰り返し、英語が気持ちよく口から出てくるように参加者を鍛え上げるのだそうです。

濱崎潤之輔ハマーさんのイチオシポイント
私たちが話すときには、常に「相手はこれをわかってくれるだろう」という前提がある気がします。ところが、英語の世界はそれとは異なります。もちろん、私だって言わないで済むなら言いたくない、でも、声に出さないと伝わらないことがとても多い。

英語を話す人たちとコミュニケーションを取りたいなら、その人たちのモードで話さなければ対応できません。話す対象となる人たちが異なるわけですから、それは学ばないと分かりません。グローバルモードを知ることは、本当のコミュニケーションを図る上で非常に大事なことだと思います。

グローバルモードを知ることは、本当のコミュニケーションを図る上で非常に大事なことだと思います。

立ち止まらず、英語考え、伝え続ける2日間

2日間の合宿では、英語英語らしく話すためのトレーニングが満載なのですが、その一部を紹介します。

ワードチャレンジ

知っている英語を駆使して、知らない言葉を説明し、相手にそれが何かを伝えるトレーニングです。fire extinguisher(消火器)という英語が出てこなかったら、fire stop spray(火を止めるスプレー)でOK。たとえ間違っていたとしても、相手に伝えようとすることが大切だと学びます。

You'll love it!(君も気に入るよ!)

好きなものを大きな声で、Laser beam smile(相手を引きつける満面の笑み)とアイコンタクト、ジェスチャーを交えて繰り返し練習します。それもふだんの自分がやらない、かなり大げさな感じに表現するのがポイント。大げさに繰り返すことで、それが英語を話すときにちょうどよいくらいの癖として定着します。

これ以外にも、普通の英語教室や自習教材では実践できないトレーニングが充実している英語合宿です。記事の最後にある動画で合宿の様子が分かりますよ。

濱崎潤之輔ハマーさんのイチオシポイント
普通の英会話教室が取り入れているアクティビティーとはだいぶ趣が異なりますね。多くの英語教室が指導しているのは、「英語を話すことを恥ずかしがっていてはだめ。恥ずかしがらずにやろうよ」というところまで。「やりましょう」と言われた生徒は、やはり恥ずかしいからできない。

イングリッシュブートキャンプでは、英語を声に出す恥ずかしさを生徒から取り除き、さらに日本語考える間を与えずに英語を口に出す瞬発力を磨いていく。これを何度も繰り返すうちに、本当に英語がスラスラと話せるようになる。このストラテジーを徹底しているところが優れていると思います。

「Second Best English」を使うことなど英語を話せるようになるために第一に必要なこと説明する動画を見てみましょう。

英語がペラペラになる、2日間で身につく10の技

日本人が圧倒的に足りていない実践側の「Action training」を通じて、参加者は何が身につくのでしょう。充実した各トレーニングの狙いを挙してみます。

  1. 英語を話すときの恥じらいを取り除くことができる。
  2. 会話の冒頭で相手の注意を引き、好意を持ってもらえるようになる。
  3. アイコンタクトやジェスチャーの効果的な使い方が身につく。
  4. 知っている英語だけで会話を回すテクニックが身につく。
  5. 自分が見たものを相手に身振りを交えて説明できるようになる。
  6. 第一印象のよい自己紹介ができるようになる。
  7. 相づちや質問のタイミングが分かる
  8. 話の聞き方、わからないときの質問の仕方が身につく。
  9. 論理的に話を組み立てるスキルが習得できる。
  10. 人前で堂々と、気持ちを込めた話ができる。

これだけ見ても、英語を話すのに必要なのは語彙など英語の力よりも、コミュニケーションのためのスキルだということがわかりますね。

濱崎潤之輔ハマーさんのイチオシポイント
英語を話すときに大事なのは「伝えたいことがある」ことです。きれいな発音ができることや、難しい語彙を知っていることは、最終目標として必要だと思いますが、その目標を達成するために必要なのは、英語を母語としている人たちのつながり方を知ることです。イングリッシュブートキャンプは、それを第一に教えてくれる貴重な場だと思います。

最後に、「イングリッシュブートキャンプ」の実際の様子を動画でご覧ください。

 

「イングリッシュブートキャンプ」についてさらに知りたい方はこちら

english-bootcamp.com

 

これまでの取材記事もどうぞ

gotcha.alc.co.jp

gotcha.alc.co.jp

gotcha.alc.co.jp

gotcha.alc.co.jp

企画・構成:GOTCHA!編集部