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やさしい英文エッセーで味わう、日本のこと&アメリカのこと

海辺で読書

今回はのんびりと英語を楽しめる1冊をご紹介します。『ケイ・ヘザリのTea Time Talk』英語学習誌『ENGLISH JOURNAL』で連載中の、英文エッセーをまとめた1冊です。日本語の対訳も付いているから安心。家でゆったりと読むもよし、旅のお供にするもよし。まさにティータイムに読みたい、心地よく楽しめる本です。

ケイ・ヘザリのTea Time Talk

ケイ・ヘザリのTea Time Talk

 

【目次】

ケイ・ヘザリさんってどんな人?

著者のケイ・ヘザリさんはテキサス生まれで、現在もテキサスに住むアメリカ人です。1年間、教師として働くために京都にやってきたヘザリさんは、京都にさらに1年滞在。さらにそのあと15年も東京に住むことに。

本書には日本のこと、アメリカのこと、言語のことなど、彼女が経験したことや、考えたことが、シンプルでわかりやすい英語でつづられています。英語学習にはもちろんのこと、アメリカと日本、両方のよさを知るのにぴったりの本なのです。

日本人が知らない「普段着のアメリカ」

アメリカ料理といえばハンバーガー

現在は故郷のテキサスで暮らすヘザリさん。彼女が描き出すアメリカの日常は、飾り気がなく、親しみやすいもの。ニュースや映画では知ることができない、いわば「普段着のアメリカ」を知ることができます。

アメリカ人も「出る杭(くい)にはなりたくない」?

日本人が持つアメリカ人のイメージは、「個人主義で自己主張が強く、他人と違うことを恐れない」という感じではないでしょうか。

しかし、ヘザリさんによれば、アメリカ人にも「人に合わせて同じようにしなくては」というプレッシャーがあるのだとか。

The truth is I’ve never liked being the one who sticks out, and I suspect a lot of other Americans feel the same way.

 

(実は私は目立つのが好きだったことは一度もなくて、ほかの多くのアメリカ人も同じように感じているのではないでしょうか。)

アメリカの名物料理って?

アメリカらしい食べ物というとハンバーガーを思い浮かべる人が多いかもしれません。ヘザリさんによれば、アメリカのハンバーガーは確かに素晴らしいけれど、アメリカの食文化のいいところは「多様性」だとか。

ヘザリさんが住んでいる小さな町でも、東ヨーロッパの家庭料理やハワイ料理、タイ料理など、各国の料理が楽しめるそうです。

The best “American” food is often the great Italian, Mexican, Cajun, or even Japanese food you can find in both big cities and small towns.

 

(大都市でも小さな町でも、いちばんおいしい「アメリカ」料理は、たいてい一流のイタリア料理、メキシコ料理、ケージャン料理、それどころか、日本料理であったりするのです。)

移民の国であるアメリカは、食文化も多様ですね。でも、みんな、残った料理は「ドギーバッグ」に入れて持ち帰るというところは、やはりアメリカならではという感じがします。

アメリカから見た日本

英字新聞

ヘザリさんは、日本で長年暮らした経験もあり、日本の温泉が大好き、温かい便座が大好きという方。

では、普通のアメリカ人は、日本や日本人をどのように思っているのでしょうか。

東日本大震災を、アメリカ人はどう報道したか

2011年の東日本大震災は、アメリカではどのように報道されたのでしょうか。

ヘザリさんが3月11日の朝にテレビをつけたとき、話題の中心はハワイ。震災の影響でハワイにも津波が押し寄せたことがニュースになっていました。

その後、日本の津波や生存者の映像、原発事故に立ち向かう人たちの姿が報道されました。

これらの報道から、アメリカ人は「日本人の強さ」を学んだとヘザリさん。災害を正面から受け止め、助け合う日本人の姿勢に感動した人も多かったのだとか。

Newscasters introduced Japanese expressions like gaman and sikataganai as they discussed the endurance and calm, acceptance of so many disaster victims.

 

(ニュースキャスターは、膨大な数の被災者が忍耐強く静かに現状を受け入れている様子について語りながら、「ガマン(我慢)」、「シカタガナイ(仕方がない)」という日本語表現紹介しました。)

地元・テキサスの反応は?

ヘザリさんが暮らすテキサスでも、さまざまな反応がありました。

食料品店で募金が呼びかけられたり、大学では日本クラブの学生たちが「テキサス州大学から、日本をサポートします」と書かれたTシャツを販売したり。

また、州都オースティンでは、全市を挙げて、日本のためのベイク・セール(お菓子を焼いて販売すること)が開かれていたそうです。

Even when the stories stop coming, I won’t be the only one still thinking about Japan and hoping for the best. To everyone in Japan, I know I speak for many when I say, “You’re in our hearts.”

 

(ニュースが入ってこなくなったとしても、ずっと日本のことを思い続けて最善を願っているのは、私だけではありません。日本にいる一人一人に伝えたいのです、私が「あなたのことを思っている」と言う時、多くの人が同じ気持ちでいることを。)

日米共通の課題!「特別な人」を何と呼ぶ?

特別な人と一緒に読書

日本でもアメリカでも、近年、人々の生活のしかたは大きく変わりました。
ずっと結婚しない男女のカップルもあれば、同性のカップルが話題になることも。

本書では「特別な存在の人を何と呼びますか?」というエッセーで、時代の変化によって好きな人の呼び方が変わってきたことを取り上げています。

例えば、ある人が「ガールフレンドを紹介します」と言ったとき、その人が必ずしも男性とは限りませんよね。レズビアンのカップルかもしれないし、女性が友人を紹介している可能性もあります。

時代の変化に言葉が追いついていないと、ヘザリさんは指摘しています。

What’s happening here is that society has changed, but the language hasn’t caught up. This is especially obvious with same sex couples.

 

(社会が変わったのに言葉がそれに追い付いていない、という状況が起きています。これは特に、同性同士のカップルを見るとよくわかります。)

また、60代や70代、あるいはもっと年配でも、結婚しないカップルはたくさんいます。

彼らはパートナーを「ガールフレンド」「ボーイフレンド」と呼ぶことになりますが、ヘザリさんはちょっと違和感があるようです。

では何と呼べばいいのでしょう? として“my partner”や “my better half” を挙げてみたものの、ヘザリさん自身もしっくりこない様子です。

Let’s face it. We need some new language. I kind of like the Japanese Kare and Kanojo. “Hello. I’d like you to meet my he.” Or “This is my she.” Too bad it doesn’t work in English.

 

(現実問題として、何か新しい呼び名が必要です。私は日本語の「彼」「彼女」が好きだったりするんですけど。「こんにちは。私のheを紹介します」「こちらは僕のsheです」なんてね。英語ではうまくいかないのが残念です。)

まとめ

静かに読書

やさしい英語でつづられているこの本には、さまざまなテーマのエッセーが収録されています。夏休み中に、肩の力を抜いて読むのにぴったりの1冊です。

また、ヘザリさん自身が朗読した音声をダウロードできるので、リスニングやリピーティング練習にも使えるのも、うれしいところ。

大学入試の長文対策にもおすすめ。まずは英文そのものをゆったりと味わってくださいね。

ケイ・ヘザリのTea Time Talk

ケイ・ヘザリのTea Time Talk

 
「Tea Time Talk」を連載中!9月号では特別企画も
CD付 ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2017年 09月号

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構成・文:GOTCHA!編集部
GOTCHA(ガチャ、gάtʃə)は、I GOT YOUから生まれた英語の日常表現。「わかっ た!」「やったぜ!」という意味です。英語や仕事、勉強など、さまざまなテー マで、あなたの毎日に「わかった!」をお届けします。