iTunes 総合1位 英語学習できるPodcast「アメリカンホットトピックス」

英語のリスニング力をアップさせたいが、英語ばっかり聞き続けるのはつらい・・・という方にぜひおすすめしたい、英語と日本語のCHEMISTRY(カッコいい化学反応と言いたい)なPodcast「アメリカンホットトピックス」(コトバンク株式会社 提供)をご紹介します。

そもそも Podcast(ポッドキャスト)って何?"> そもそも Podcast(ポッドキャスト)って何?

ポッドキャストとは、簡単にいうと「インターネットラジオ」や「インターネットテレビ」のこと。音楽やニュース、トーク、お笑いなど、さまざまなジャンルの放送がされているのですが、中でも英語学習のコンテンツが人気のようです。

Podcastの視聴方法については、 こちら をご覧くださいね。

たくさん番組がある中で2015年度に iTunes総合1位を獲得し、月間リスナー数が20万人を突破したのが「アメリカンホットトピックス」なのです。 

アメリカンホットトピックスってどんな番組?

アメリカンホットトピックスは、一風変わった英会話番組。アメリカの文化、日本で話題になっていること、政治ニュース、時事ネタなどさまざまなトピックについて、番組パーソナリティーのアメリカ人のアーロンと日本人のジュンが英語と日本語で楽しく会話を繰り広げています。

例えば、「地球温暖化」についてのトークを見てみると

アーロン:...the article mentions is that nine out of 10 of the hottest years in history occurred after the year 2000.

ジュン:マジで? 観測史上最も暑い年トップ10のうち、9つが2000年以降だと。

アーロン: Right , right . It's a bit scary or maybe it's natural. That's what we're going to talk about today.

アーロンの英語に対し、ジュンが要点を訳しつつ返事をしています。アーロンが何を話しているのかが聞き取れないときも、 ジュンの返しを聞くと自然と会話の流れが理解ができる 仕組み になっているのが、人気の秘訣なんでしょうね。

 

ジュン:じゃあアーロンは大学で習ったけど(地球温暖化について)、小中高の教科書には書いてないんだ。

アーロン:Yeah, it was not in textbooks in middle school in my generation. It was a taboo subject .

ジュン:昔はそうだったの?

アーロン:Yeah, because people don't believe it. It's very similar to , you know, politics, religion ー these are things that are just not talked about in grade school. 

テンポよく英語と日本語の会話が進むので、「地球温暖化」というちょっと難しいテーマについても、飽きることなく聞き続けることができるのが「アメリカンホットトピックス」の魅力かもしれません。 

まずは聞いてみよう

テーマ:「厚切りジェイソン」のネタを聞いたアメリカ人の感想は?

アメリカンホットトピックスはPodcast番組ですが、なんとYoutubeでもチャンネルがあります。ということで、さっそく聞いてみましょう!

上記の回は3本のネタ(地球温暖化、カルバンクラインの広告、厚切りジェイソンについて)を紹介しているのですが、途中(15分13秒あたり)から、厚切りジェイソンについて紹介しています。

ジュンによると、厚切りジェイソンを英語学習者のリスナーに紹介したいと思った理由が2つあるとのこと。1つ目の理由は

ジュン:・・・言語間のミスマッチから生まれたネタで、まずこの切れ芸っていうリアクション芸に英語ってホントに最適だと。どういうことかって言うと、口の動きから舌の動きから声の大きさまで日本語と比較して英語ってすごいオーバーだから怒った時とかのリアクション、Why Japaneseみたいなところがすごい迫力が出ると。

アーロン:Yes, English is way louder than Japanese, and we use our mouth a lot more, and I think we use four times as much as air when we speak English.

(中略)

ジュン:・・・Why, Japanese people? と切れる前までは、ジェイソンさんが普通に日本語でしているので、まあそこもポイントで、そこで静と動・・・

アーロン:Yeah, there was quite a large gap between his static and dynamic impression ー the static being when he was calmly speaking Japanese and the dynamic being when all of a sudden he went into English screaming, Why, Japanese, why? 

ジュン:それそれそれそれ!この静と動で静の部分を日本語で、動の部分を英語で話すことによって、この静と動のギャップがすごい効果的に演出されている。

とのこと。

厚切りジェイソンのネタが、発話や表現方法についても、英語と日本語のそれぞれの特徴をうまく生かしている点について話しています。

もう1点はネイティブと第二言語習得者の経験的なミスマッチについてなのですが、こちらはぜひ本編で聞いてみてくださいね。

ぶっちゃけ英語学習にどう役立つの?

アメリカンホットトピックスで扱っているテーマは多岐にわたっているので、興味が持てるテーマを選んで、楽しくリスニング学習をすることができます。

おすすめトークテーマ

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また、パーソナリティーをアーロンとジュンから、英語教育のプロフェッショナルに変更して、リスナーのお悩み相談をするコーナーも!

アメリカンホットトピックスを使った英語学習法や、アーロンがよく使用する英語表現について、具体例をたくさんあげて紹介しています。

アメリカンホットトピックスの内容がだいたい理解できる、あまり理解できていないなど、リスナーの英語レベルに応じて学習法を紹介しているのも便利です。

英語講師直伝! アメホを上手に利用した英語学習法

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新しいアメリカンホットトピックスが始まるよ!

アメリカンホットトピックスの放送は残念ながら2016年に終了したのですが、2017年5月からアルクの月刊誌『ENGLISH JOURNAL』について「勝手に」トークをする番組「勝手にENGLISH JOURNAL!」が始まりました!

パーソナリティーはおなじみのジュン、そして相方のネイティブスピーカーは「b わたしの英会話」から毎回異なるパーソナリティーが送り込まれてくるとのこと。さまざまな英語を聞くことができるので、リスニング力 強化 に役立ちそうです。

記念すべき 第1回のテーマは『ENGLISH JOURNAL』2017年6月号について

かなりざっくりしたテーマですが、パーソナリティのピーターと『ENGLISH JOURNAL』2017年6月号を手に、アメリカンホットトピックスらしく、ゆるーく、楽しく紹介しています。

  • 表紙の女優クリステン・スチュワートと彼女が出演した映画『カフェ・ソサエティ』の監督ウディ・アレンについて
  • 映画『カフェ・ソサエティ』の感想
  • 過去のウディ・アレン作品について
 

トークはこちらからお聞きくださいね。

「勝手にENGLISH JOURNAL!」1回目については、次回で詳しくご紹介するので、お楽しみに!
「勝手にENGLISH JOURNAL」で紹介している書籍はこちら

ENGLISH JOURNAL 6月号

ウディ・アレン(映画監督、俳優)とクリステン・スチュワート(俳優)のインタビューや、世界のトップテニスプレイヤー、錦織圭選手の英語インタビュー、世界のニュースなど、バラエティー豊かな英語が収録されています。特集は「6つの発想だけで 英語頭(アタマ)になる!」。日本語を英語に変換するときにおさえておきたいルールをご紹介します。

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文:Natsue Tanaka
GOTCHA!エディター/ライター。子どもの英語教育に関する月刊誌の編集を長年担当。愛用のAndroidは犬に関するアプリと愛犬の写真、動画で容量がいっぱいのため、新しいアプリが入れられないのが悩み。

『ENGLISH JOURNAL BOOK 2』発売。テーマは「テクノロジー」

現在、ChatGPTをはじめとする生成AIが驚異的な成長を見せていますが、EJは、PCの黎明れいめい期からITの隆盛期まで、その進化を伝えてきました。EJに掲載されたパイオニアたちの言葉を通して、テクノロジーの歴史と現在、そして、未来に目を向けましょう。

日本人インタビューにはメディアアーティストの落合陽一さんが登場し、デジタルの時代に生きる英語学習者にメッセージを届けます。伝説の作家カート・ヴォネガットのスピーチ(柴田元幸訳)、ノーベル生理学・医学賞受賞のカタリン・カリコ、そして、『GRIT グリット やり抜く力』のアンジェラ・ダックワースとインタビューも充実。どうぞお聴き逃しなく!

【特集】PC、IT、そして、ChatGPT・・・パイオニアたちの英語で見聞する、テクノロジーの現在・過去・未来
【国境なきニッポン人】落合陽一(メディアアーティスト)
【スピーチ&インタビュー】カート・ヴォネガット(作家/柴田元幸訳)、ケヴィン・ケリー(『WIRED』創刊編集長、未来学者)、レイ・カーツワイル(発明家、思想家、未来学者)、ジミー・ウェールズ(ウィキペディア創設者)、アンジェラ・ダックワース(心理学者、大学教授)、【エッセイ】佐藤良明

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