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TOEICスコアは高いのに話せない・・・そんな残念ガールが「短期集中」英会話キャンプを詳細レポート!

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2日間という超短期の英会話合宿「イングリッシュブートキャンプ」に、学生時代に海外滞在経験があるライターAMIさんが潜入取材しました! 2日間の体験レポートをお届けします。

学生時代に1年間、海外滞在経験があるのですが、英会話に自信が持てないまま帰国。でも、当時のTOEICのスコアは800を超えていたと思います。しかし、社会人になって、英語とは無縁の生活を送るようになり十数年。今となっては、英会話なんてもってのほか・・・と思ってしまう自分がいます。

でもこのままでいいのか。もともと英語は好きだし、英文法も得意だったはず。英会話にだって自信をもちたい! そう思っていたときに「イングリッシュブートキャンプ」取材の話が舞い込んできました。

短期集中の英会話プログラム

イングリッシュブートキャンプは、土日2日間で開催される、短期集中型の英語合宿です。

短期集中英会話合宿ならイングリッシュブートキャンプ | EnglishBootCamp

企業研修の専門会社と総合商社が、グローバルビジネスでの「実戦」を想定して共同開発したプログラムで、開始からの5年間で、1500名以上が受講。リーダー育成研修の一環として企業が活用するも少なくないそうです。

参加期間中のルールとして、携帯電話の使用を含め、プログラム中の日本語使用は禁止。ビジネス英会話有効な捉え方を学び、効果的で強制的な英語発話トレーニングを積むことで、短期海外留学でも得られない圧倒的な成果が出るといいます。

入隊前、イングリッシュブートキャンプのホームページと、先輩隊員による体験談を読んでいた私が心配していたのは、2点。

一つは、

  • TOEICスコア300~900まで、レベルを分けないレッスンが本当に成り立つのだろうか?

ということ。そしてもう一つが、

  • 果たして自分は、この「ノリ」に耐えられるのだろうか?

ということでした。

「インストラクターはネイティブとはいえ、他の日本人受講生もいる中で、こんな風に大声で、身振り手振りを大きく英語を話すことになるのか……」

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身振り手振りが大きい大正谷隊員

と、若干引き気味で動画や写真を見ていました。後で受講仲間に聞いたところ、この感覚は、割と多くのメンバーが持っていたようです。

迎えた1日目の朝、二子玉川(東京都世田谷区)の会場に集まった新入隊員は、30代~50代の男女13人。聞くと「外資系企業に転職した」「会社が外国企業に買収された」「アメリカ人の部下が入ってきた」など英語力アップに迫られて駆け込んできた方が多い様子。中には「来週から海外赴任です」という方も! 2日間を共に戦うメンバーの真剣さに触れ、背筋がピンと伸びる思いがしました。

Before→Afterに驚愕。見た目で分かる変化

さて、プログラムでは、1日目の最初と2日目の最後に、まったく同じ条件で、短い英語スピーチをいます。My favorite ●●●(私の好きな●●●)のような、いたってシンプルなテーマが出され、10秒間考える時間を与えられたうえで、40秒で話をまとめる、というものです。

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このスピーチの様子は動画で撮影され、2日目のプログラムの最後に見比べるのですが、その差は歴然です。

  • 自信に満ちた情で話していること
  • ジェスチャーを多用していること
  • その様子から情熱が感じられること

こう書くと、照れくさいものがありますが、写真からも見て取れるのではないかと思います。

プログラム主催の児玉教仁さんの表現を使うと、これは、私にしてあった「固いフタが外れたから」です。

英会話の90%を理解するために必要な英単語数は882語、95%を理解するためには2046語というリサーチがあります。一方、日本の中学で学ぶ英単語数は、約1,200語、高校では3,000~5,000語。つまり、すでに私たちは、英会話理解に十分な知識を持っていることになります。

しかし、多くの日本人には、この知識に固いフタがしてある。それを外すために、イングリッシュブートキャンプで3つのトレーニングを行う、と児玉さんは言います。

  • 1つ目のトレーニング「英語を話す心理的障壁の破壊」
  • 2つ目のトレーニング「瞬間発話力(セカンドベスト英語)の開発
  • 3つ目のトレーニング「異文化の壁を乗りこえる会話のスキルの開発

では、具体的に何がわれ、何を学ぶのか。

スタッフの方が「企業秘密? そんなもの一切ないので、ありのまま、すべて書いてもらって構いません」と力強くおっしゃったので、2日間で受けたレッスンと、そこから学んだことを、可能な限りコンパクトにまとめてみました。

2日間の国内留学、インングリッシュブートキャンプの詳細はこちら

ネタバレあり? 全レッスン、完全公開

【1日目】

1時間目:聞き手の注目を集めるための5つのツール

ケネディ大統領のスピーチ動画を見て、繰り返し復唱する「Go to the moon」。聞き手の注意をひくために、1.大きく自信に満ちた声で、2.ジェスチャーを用いて話すことを学びます。

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その後、「私のおすすめ」をテーマに、一人ずつスピーチする「You’ll love it」。Have you ever tried ●●●?(●●●を試したことある?)と話し始め、理由を添えてから You’ll love it!(きっと気に入るよ)で締めくくるという流れの中で、聴衆一人ひとりに訴えかける 3.アイコンタクト4.笑顔、そして話に 5.情熱を込めることの大切さを学びます。

2時間目:セカンドベスト英語を使う①

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ペアで取り組む単語説明ゲーム「Word Challenge」。一人がカードに書かれた単語を見て説明。もう一人が書かれた単語が何かを当てるというもので、制限時間内で何語当てられるかを競います。ゲームを通して、たとえ説明に最適な英語が分からなくても、セカンドベスト英語(自分の知っている代わりの語・表現を探して話す)を使って話す経験を繰り返します。

3時間目:セカンドベスト英語を使う②

スクリーンに映し出された絵や写真について、自分の言葉で自由に説明する「Machine Gun Speech」。45秒間、まさにマシンガンのように話し続けるトレーニングを繰り返すことで、セカンドベスト英語を使うことに慣れていきます。

4時間目:自分を印象づける2ステップ

相手に自分を強く印象づける自己紹介の練習です。笑顔で明瞭に自分の名前を発音し、しっかり力強く握手することで、1.自信を伝えることと、必ず聞かれる how are you?(調子はどうですか?)の問いかけに、I’m fine.(元気です)だけで終わるのではなく、相手に質問をしたり、会話に相手の名前を添えたりして、2.親密さを出すことという2ステップを踏まえることがポイントです。

5時間目:セカンドベスト英語を使う③

スクリーンに映し出された絵や写真の中で、指定されて主語に続く文章を作り、即時に応える「Quick Shot」。これもセカンドベスト英語を使うトレーニングです。とにかく発話のスピードに集中し、知っている単語・シンプルな文法を用いて話すことで、瞬発力を鍛えます。

6時間目:会話をコントロールする3つの方法

早口で話すネイティブを前に、会話を中断し、コントロールする「Cut in and active listening」。ネイティブ相手にし、まずは、息継ぎのタイミングをとらえる、名前を呼ぶなどして1.会話に割り込み2.ゆっくり話してもらうように伝えたり、3.分からない点は確認したりすることで、会話の理解度を100%に高めるトレーニングを繰り返します。日本では話の骨を折るのはよくないとされますが、英話の場合、会話をコントロールする「アクティブリスナー」であることはとても大切です。

7時間目:「情熱」を込めることの大切さ

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ペアワークで、互いを紹介しあうプレゼンテーション。互いにインタビューをい、相手のユニークな点を3つ見つけて紹介します。プレゼン準備行う中で、1時間目に学習した5つのツールを復習し、特にいかに情熱をこめることが大切かを実体験します。

8時間目:論理的に話すための3つのテクニック

短い時間で、相手を惹きつける話し方「Elevator Pitch」。2択のテーマが与えられ、即興で自分の答えとその理由を考え、30秒という短い時間にまとめてスピーチするトレーニングを繰り返します。1.最初に結論を述べてから、複数の理由を添え、結論に戻ること2.理由を述べるときは、指折り語ること3.沈黙の時間を作らないことという3つのテクニックを身体にしみこませます。

9時間目:英会話テクニックの総まとめ

グループワークで、1日目で学んだ全てを思い出して整理し、人に伝えることができる段階まで昇華させます。

宿題

リスニング・スピーキングのトレーニングと、翌日の「Case Study」に備えて、文章を読み、自分の意見まとめておくという課題に挑みます。

【2日目】

1・2時間目:1日目の復習

「私のおすすめ」をテーマにしたスピーチと「Word Challenge」、「Quick Shot」「Elevator Pitch」に再挑戦。「セカンドベスト英語」をはじめ、1日目に学んだテクニックを復習します。

3時間目:ジェスチャーを使って伝える訓練

ペアになり、一方がいわゆるドッキリビデオを見て、そのストーリー(展開)をもう一人に伝える「Telling a story」。話し手は、「セカンドベスト英語」を使って伝えていきますが、ポイントになるのはジェスチャーを使うこと。ボディーランゲージを使うことで、情報量が増え、相手に伝わりやすくなります。一方の聞き手は、「アクティブリスニング」を心掛け、理解度を上げる手助けをします。

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ランチやディナーの間ももちろん英語。リラックスして話も弾みます

4時間目:効果的な議論を行う

3~4人のグループになり、宿題で課されたテーマについて意見を交わす「Case Study」。30分ほどのディスカッションの後、各チームが出した結論と議論の展開を発します。効果的な議論のために、1.コンテキストに頼らない直接的なコミュニケーションを心掛けること2.沈黙しないこと、3.できる限り論理的に話しを展開することを学びます。

5~8時間目:学びの集大成

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最後は、実際のビジネス場面を想定した「Powerful business presentation」。ビジネスのロールプレイをいます。まずはクライアントへのインタビューを通して、先方のニーズを正確にくみ取りプランを練ることから始めます。次にプレゼン資料まとめて、発の練習。最後にプレゼン大会をいます。まさに、これまで学んだ全てを生かして取り組みます。

体験を終えて① 必要があるワケ

おそらく読者の皆さんは、ここまで読んで、「うんうん、なるほどね。だいたい分かった」と、できる気になっていると思います。「考え方理解できたし、何に気を付ければいいかも分かったから、あとはその通り実践すればできる」と思っていると思います。

ですが、体験者としてはっきり断言します。体験談を読んだだけでは絶対に話せるようにはなりません!(今にして思うと、だからこそスタッフさんは何を書いてもOKと言っていたわけですよね)

私は受講前に「TOEICスコア300~900まで、レベルを分けないレッスンが本当に成り立つのだろうか?」と疑問を抱いていたわけですが、成り立つ理由はズバリ、残念ながらスコアに関係なく、みんなができないからです。

これはいわば、自転車の乗り方を覚えるのと同じで、絶対に座学では学べないものなのです。何度も失敗しながら体で覚えていくしかない。

つまり、イングリッシュブートキャンプでは、長期の海外留学中に繰り返す失敗を、あえて2日間で集中してさせてくれる……という感じでしょうか。英語を話す心理的障壁を海外にかずして崩してもらうわけです。

留学する前にイングリッシュブートキャンプにければ、スタートから違うと思います。失敗なんてもう怖く感じないですし、セカンドベスト英語と会話のスキルを学んでいるので、自身を持って話せます。英会話に対する自信があるかないかで、その後留学生活が大きく変わってきますよね。

そしてもう一つ、「果たして自分は、この「ノリ」に耐えられるのだろうか?」と思っていたわけですが、こちらは完全に無駄な心配でした。プログラム中は、次々と与えられるトレーニングについていくのに必死で、そんなことを考える余裕はありませんでした。それに今となっては、見るからに恥ずかしそうにしている1日目の朝の写真こそが、いちばん恥ずかしいと感じています。

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体験を終えて② 結果英会話に自信がついたのか?

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2日間で「英語力」がつくのか?

これに関して正直に答えると、イングリッシュブートキャンプは、語彙や文法などを磨くトレーニングを行うものではないので、「英語力」を広く捉えると、別の努力も必要でしょうし、時間はかかるかもしれません。

ただ、2日間で「英会話に自信がついた」ことは間違いなく、それにより英語向上に向けても大きく前進したと感じています。

その証拠に、街を歩いていて外国人観光客に、Do you speak English? と声を掛けられたときのこと。無意識に Yes, I do. How can I help you? と答えていました。これまでなら、A little. などと遠慮がちに返事して、どぎまぎしていたはずなのに、自分でもビックリです! 超短期間英語を大量に聞いて話したことで「英語が話せる自分」を強く実感したのだと思います。

ちなみに。自転車の乗り方を学ぶ上では、3つのコツがあるそうで、「前を見ること」「リラックスすること」「(ペダルを)こぎつづけること」。
これ、イングリッシュブートキャンプで学んだ英会話も同じかもしれません。

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2日間お世話になった、インストラクターの皆さん、スタッフの皆さん、ありがとうございました! そして、共に戦ったメンバーの皆さん、これからも一緒にペダルをこぎ続けましょうね!

今回の取材先はこちら「イングリッシュブートキャンプ 二子玉川ベース」(東京都)

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gotcha!取材・文:AMI / 撮影:GOTCHA!編集部

編集者・ライター。語学系出版社での雑誌編集、地方自治体広報、求人広告ディレクターなどを経て、現在は制作会社に勤務。日本語英語はじめとした言語、外国語学習、教育、人材、グローバル、異文化を主なテーマに取材・執筆をっている。