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映画『ラ・ラ・ランド』 R・ゴズリングとD・チャゼル監督の生英語をリスニング!

Ryan Gosling Damien Chazelle

ゴールデングローブ賞で最多7部門受賞、そしてアカデミー賞にも14ノミネートされている映画『ラ・ラ・ランド』。日本では、2月24日(金)から全国公開されます。映画『セッション』でも話題をさらったデイミアン・チャゼル監督、そして主演のライアン・ゴズリングが1月27日にった来日会見(一部)を、英語音声付きでお届けします!

夢と現実が交差するロサンゼルス

Ryan Gosling Emma Stone

© 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.

ロサンゼルス、ハリウッド(=La La Land[他に「夢の世界」などす])の映画スタジオにあるカフェで働きながら、女優への夢を追うミア(エマ・ストーン)。そして、ジャズクラブのオーナーを夢見るミュージシャンのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)。偶然の出会いから恋に落ちた二人は互いの夢を応援し合っていたが、セバスチャンが生活のためにバンドを始めたことで、気持ちがすれ違い始める――。

会見の「生」英語に挑戦!

それでは、実際に音声を聞いてみましょう。音声、英文、訳の順に並んでいますので、まずは英文を見ずに音声だけで聞き取りにチャレンジしてみてください。よくわからなかった部分は、英文や訳をチェックしてから聞き直すと、耳に入ってきやすくなりますよ。 ※英語の言いよどみ(umやuh)は表記していません。

古典的だけど古くない映画

Ryan Gosling

© 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.

 

――ライアンさんにうかがいます。「映画にとって重要だった瞬間」として、デイミアン・チャゼル監督は、ライアンさんとの出会いと、ミュージカルについて二人で意気投合したことを挙げました。監督と、どんなふうに映画を作り上げていったのでしょう?

Ryan Gosling: I think the main thing that we kept discussing was: How do we embrace all the possibilities of this style and genre, but not have it fall too far into nostalgia? How do we make it feel current and relevant now? And how do we create characters that are not theatrical but accessible and relatable characters and still find a way to have them be able to fly off into the stars and dance among the planets?

 

It was a, that was a tough balancing act. But it was the really fulfilling part of the challenges, I think, for us and the constant source of dialogue. And there were a lot of potential pitfalls in that, but also an opportunity for what we felt would be maybe a contribution to the things that we loved and were referencing.

ライアン・ゴズリング:僕らが長い時間をかけて話したのは主に、この(ミュージカルという)スタイルとジャンルの可能性の何もかもを、どう取り入れるか、ということですね、ノスタルジーに浸り過ぎるものにせず。そして、今を感じられる、意義がある映画にするにはどうすればいいか。わざとらしくない、身近な共感できる登場人物をどうやって作り上げるか、そして、どんなふうにすれば、(身近でありながら)彼らが星空へと舞い上がり、惑星の間で踊ってもおかしくないか、などについてです。

そのバランスを取るのは大変でした。ただ、みんなにとって、とてもやりがいのある点だったとも思いますし、このことが常に話し合いを生みました。そこにはたくさんの落とし穴も潜んでいましたが、それと同時に、僕らが愛し、参考にしてきたものに貢献できる機会ではないか、とも感じていました。

 

完璧な配役

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――監督、セバスチャン役にライアン・ゴズリングさんを起用した理由を教えてください。

Damien Chazelle: I guess, my wanting to work with Ryan in this role and, but just in general just comes from what a phenomenal actor, I think, he is, and actually an incredibly versatile actor. And so for every dark psychopath he plays, there is also a really fun, romantic turn in something like “Crazy, Stupid, Love”※1 or “Lars and the Real Girl.”※2

 

So I just, kind of, felt first and foremost, that he could do anything. And then I think, even more than that, especially after having met him, the first time we met, he has a knowledge about film, a passion for the medium and a passion for musicals, he has music in his bones, it just seemed like he had all the ingredients to actually to make this character come alive and become a fully three-dimensional human being.

※1 “Crazy, Stupid, Love” 『ラブ・アゲイン』 ★(2011)。突然、妻から離婚を切り出された中年男性と周囲の人との騒動を描くハートウォーミング・コメディー。ゴズリングは、女好きのナンパ師を演じた。
※2 “Lars and the Real Girl” 『ラースと、その彼女』 ★(2007)。インターネットで注文したリアルドールを彼女として紹介する青年ラースと、それを受け入れようとする街の人々を描くストーリー。ゴズリングは主役のラースを演じた。

 

デイミアン・チャゼル:この役で、いや、この役に限らず、ライアンと仕事をしたいと思ったのはたぶん、彼がいかに並外れた役者か、というところから来ています。実際、どんな役でもできる役者だと思います。彼が演じるダークなサイコパス役もそうだし、例えば『ラブ・アゲイン』や『ラースと、その彼女』でのように、とても楽しい、ロマンチックな役もありますよね。

だから、何よりもまず、彼は何でもできると感じていましたし、それ以上に、特に初めて会ってみて思ったのは、彼は映画の知識が豊富で、映画という表現手段への情熱、ミュージカルへの情熱があって、音楽にも精通しているんです。この(セバスチャンという)登場人物に命を吹き込み、ちゃんと立体的な人間にするために必要なものを、彼はすべて持っていると感じました。

 

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――ライアンさん、監督の言葉を聞いて、いかがですか?

Gosling: I wrote that for him, so it’s ... I think you could have said it a little more passionately, but he’s not great at taking direction.※3

※3 not great at taking directionつまり、普段は監督として演出する側なので……と冗談を言っている。

 

ライアン・ゴズリング:今の答えは僕が書いたものなんですよ、もうちょっと情熱を込めて言ってくれてもよかったんだけど……。でも、彼は演出を受けるのは得意じゃないですから。

 

映画館に見にきたい映画を作る

Ryan Gosling Emma Stone

© 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.

 

――ライアンさん、本作の大ヒットの理由は何だと思いますか?

Gosling: Well, movies can be a wonderful communal experience and, if you go to the movie theater to see them. And one thing that Damien and I talked a lot about in the beginning was just, wouldn’t it be great to make the kind of film that you wanted to go to the movie theater to see, that you wanted to see with people, that you wanted to share that experience, that you didn’t want to watch on your phone, ha-ha.

 

And it’s just been so satisfying and gratifying to see, to see that, to see that ... you know, we made the film with the audience in mind. We were very conscious of trying to create an experience that you could only have in a movie theater. And it’s just been wonderful to see the effect of that – the audiences seem to really, they do enjoy that they’ve seen it in a theater and that they’ve seen it on the big screen, and that they saw it with other people, and it’s a shared experience.

ライアン・ゴズリング:映画は、誰かと共有できる素晴らしい体験になり得ます。もし映画を見に映画館へけば。デイミアンと最初にたくさん話したことの一つが、「映画館に見にきたいと思える作品を作れたら、素晴らしいよね」ということでした。「誰かと一緒に見にきたい、そしてその経験を共有したいと思えたら、スマホでは見たくないと思うような」、ハハハ。

それで観客の皆さんのことを考えて映画を作ったんですが、(それが成功したとわかって)とても報われましたし、うれしいですね。映画館でしか得られないような経験(ができるもの)を作ろうと、意識して取り組んでいましたから。その結果を目にできるのは素晴らしいことです、つまり、観客の皆さんが映画館の大きなスクリーンで、誰かと共にこの作品を見て、とても楽しんでくれているとわかるのは。経験を分かち合っているんですよね。

 

秘密のオマージュ

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――――監督、見た人が気付かないのでは?というような「隠しオマージュ」があったら、教えていただけますか?

Chazelle: Well, I mean, there was probably a lot of unconscious homages in the movie as well, ’cause it really – we were all, kind of, I think, swimming in references of musicals that we loved, and just older movies and more recent movies as well that we loved. Here in, being here in Japan, I was having a conversation last night with someone and it, sort of, came to me, a movie that I hadn’t thought of in relation to this movie since like early days of storyboarding, but I feel like, I took a little from is this Japanese movie “Tokyo Drifter”※1 by Seijun Suzuki and his whole kind of oeuvre of movies – these super-wide frames and very, kind of, pop-art colors. They feel like musicals to me, but with guns. So that was, maybe that’s like a, kind of, hidden homage, at least not one that anyone in the U.S. I think would get.

 

And Ryan reminded me we’ve recorded, we were lucky enough to record all the score, some of the vocals and all the orchestra parts in the recording studio, recording stage where they recorded “The Wizard of Oz” ※2 and “Singing in the Rain,” ※3 and a lot of those other kind of iconic Hollywood musicals. So that was like a wonderful, just, gift for us, to be able to use that same stage.

※1 “Tokyo Drifter” 『東京流れ者』 ★(1966)。同名の歌謡曲の映画化。
※2 “The Wizard of Oz” 『オズの魔法使』 ★(1939)。魔法の国「オズ」に迷い込んだドロシーの冒険を描く、ファンタジー・ミュージカル映画。
※3 “Singing in the Rain” 『雨に唄えば』 ★(1952)。サイレントから、音声付きのトーキー映画へと移するハリウッド映画界を描いた名作ミュージカル映画。

 

デイミアン・チャゼル:この映画には、無意識のオマージュもたくさんあったと思います。というのも、僕らは自分たちが大好きなミュージカル、古いものも新しいものも含めて、そうしたミュージカルを参考にしながら、その海で泳いでいたようなものですから。日本に来て、昨夜、ある人と話してふと思ったのが、一つ、映画があって、初期の絵コンテの段階から、本作とのつながりは意識したことはなかったんですが、実際に影響があったように感じたのが、鈴木清順監督の『東京流れ者』という作品です。彼のほかの映画も含めて、非常にワイドな絵作りだとか、まさにポップアートのような色使い、という点で。彼の映画は、僕にはミュージカルのように――銃が出てはきますが――感じられます。ですから、たぶん、それが隠れたオマージュかもしれませんね。少なくとも、アメリカでは誰も気付いていないでしょう。

あと、ライアンが思い出させてくれたんですが、僕らは幸運にも、すべての曲と、一部の歌、そしてオーケストラの演奏すべてについて、『オズの魔法使』や『雨に唄えば』、その他多くの、ハリウッドを代する名作ミュージカルを録音したスタジオで、収録することができたんです。同じ場所を使うことができたのは、僕らにとって本当に素晴らしい贈り物でした。

 

今年のアカデミー賞の大本命!とも言われる『ラ・ラ・ランド』。会見もすごい人でした! 「映画館での体験」を大事にしたというこの映画。ぜひ劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか? 長回しでロケ撮影されたオープニングは必見ですよ~。

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映画情報

Ryan Gosling Emma Stone

© 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.

gaga.ne.jp

2017年2月24日(金)全国ロードショー
配給:ギャガ/ポニーキャニオン

 

gotcha!

文:ENGLISH JOURNAL編集部 大庭葉子
編集:末次志帆