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海外に3年いても英語での会話が続かない理由

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『Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル』などでおなじみのカリスマ英語講師Mr.Evineが、なぜ英語ができないのか、どこで引っかかっているのか、英語が苦手な大人のために学習のヒントになるコラムをお届けします。

第2回 英語も人生も「順番」が大事

皆さん、こんにちは。Evineです。

前回は「学びのプロセス」ということで、がむしゃらに英語を学ぶのではなく、「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能習得に「英文法」は必要不可欠だということ、「Input(知識の入力)なきOutput(知識の利用・発信)はない」ことを意識する重要性をお伝えしました。

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今回も「学びのプロセス」の重要性について、生徒さんや私の経験エピソードを織り交ぜながらご紹介します。

3年以上アメリカ在住経験があるのに英会話ができない

「海外にけば英会話はなんとかなる!」とよく耳にしますが、実際はそうは甘くはありません。私の教室に3年以上のアメリカ在住経験がある生徒さんが2名いますが、ふたりとも数年前の入会時点では、まったく会話ができる状況英語力)ではありませんでした。

場面ごとによく耳にするワンフレーズは覚えているのですが、どういった意図でそのフレーズを使用するのかを理解できておらず、また相手や場面に合わせた言い換えをする文法的な知識、応用力がありませんでした。

対面の会話であればその場の雰囲気や身振り手振り、同じ職場であれば仕事で使う専門用語などを駆使すれば意思疎通は図れるのですが、それは英語に慣れてきたというだけであってコミュニケーションスキルが上がっているわけではありません。なので気が付いたときには、時間だけが経過し、自分から率先して会話運びができないということを実感したんだそうです。

話せないことに気が付いてから取り組んだこと

この2名の生徒さんですが、「英文法=受験用」というイメージを捨てて、会話の目的を意識した英文法の学習を3年間継続しています。ふたりとも英文法を学ぶことが会話の学習につながるとは思わなかったんだそうです。英文法の学習よりも英会話の学習の方が直接スピーキング力に結び付くと思っていたそうですが、頭に知識がなければ出てこない、という考えてみれば当たり前のことが意外と分かっていなかった・・・ということです。

現在では文法的な英文解釈にも慣れ、こなれた英語表現のストックも増えてきました。またスピーキングにおいても何を伝えたいからこの英文法やフレーズを用いるといった、会話の目的が意識できるようになったそうです。しかし、会話をするときに意識的に考える必要があるので、無意識的に話せるようになるためには実際にネイティブスピーカーたちと話す経験がもっと必要でしょう。

ただ以前とは異なり、どんな英文法や表現を駆使してどう会話を展開するべきなのか、場面や相手への配慮などの意識を持ちながらのコミュニケーションになるので、確実にスピーキング力向上につながっていくはずです。

Evineも学ぶ順番でつまずいた経験が

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さて個人的な話になりますが、私は英語を大学で専攻したものの周囲の評価(先入観?)とは異なり、自分の中ではまるで話せる気がしないことに違和感を感じていました。そこで、海外生活のなかで発信力を磨こうと一大決心。経済的に余裕がなかったので正規留学ではなく、大学卒業と同時に、オーストラリアのワーキングホリデー制度を利用することにしました。

現地では想像以上英語が話せない自分の不甲斐なさに1カ月程度は落ち込んでいましたが、縁あって、とある山のレストランで、住み込みで働くチャンスを得ました。親身に英語を教えてくれるオーナー家族に恵まれ、最終的にはレストランの厨房スタッフたちともストレスがない程度に意思疎通ができるようになりました。

帰国後、通訳案内士の資格を取るために学校に通うことにしました。担当講師がとても英文法を重視する方だったので、会話(といってもサバイバル英会話術)から学んだ私にとって英文法学習はとても地味でまどろっこしく感じ、スピーキング力に結びつく感覚が得られませんでした。

しかし、受講料を無駄にはできないと思いから前向きに取り組んでく中で、英文法知識がワーホリ経験で覚えたフレーズと結びつく瞬間が何度もありました。

会話表現を丸暗記するよりも、文法的にこのような表現になるという見方ができるだけでもスッと頭に定着していくもので、ニュアンスや感覚だけではなく文法的理屈で整理することの重要性を実感することができました。同時にもし文法をきちんと学んでから海外にったらまた違った経験になったのかも、という思いがあったのも正直なところです。

英文法を先に学んでおけば・・・

このような自分のワーホリ経験から、英文法(+発音、語い)を主体としたスクール「やりなお英語JUKU」を立ち上げました。英会話につながるレッスンをコンセプトにしており、プロセスを意識したカリキュラムで、ほぼすべての生徒さんが、3カ月ほどで何らかの英語力の向上を実感しています。

私のスクールに入会される生徒さんは基本的に英会話スクールの経験者です。つまり話せるために、英文法から始めてみようという発想が意外とないんですね。

英会話スクールに通ってみた、映画や洋楽で勉強した、ネイティブスピーカーの友達を作った、英検やTOEICのために英単語やフレーズを一生懸命に勉強した、短期留学をしたなど、いろいろと試してみたものの、思ったような結果が出ない・・・そうしてたどり着くのが私のスクール、という傾向がかれこれ何年も変わっていません。

飛び込みのお客さんだと、ネイティブスピーカーの英会話レッスンは提供していません、と説明するとその場で立ち去る方はいらっしゃいますけどね(笑)

さて、いろいろと書きましたが、結局は、「何をどの順番でどのように学ぶのか?」その意識改革をするだけで、英会話力は随分と異なってきます。成績のbeforeとafterが曖昧だと言われる英会話レッスンですが、それは具体的な学習をしていないからであって、プロセスを意識すれば、自分の伸びは明確になってくるはずです。

それでは今日のコラムはここまでにしましょう。次回もよろしくお願いします。

See you next time!

 

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文:Evine(エヴィン)

本名、恵比須大輔。夜景が美しい街、神戸に生まれ育つ。オーストラリアでのワーキングホリデーの経験と、何でも丹念に調べあげる「根性の独学」で英語を習得。子ども英会話講師、塾の英語講師を経て、現在「やりなおし英語JUKU」を神戸で主宰し、学生から大人まで初心者を対象とした使える英語学習指導に従事している。著書は『Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル』『Mr. Evine の中学英文法クイック・チェック 』(アルク刊)など多数。趣味は映画を見ること、ダイビング。
ブログ『Mr.Evineの頑張る英語人応援ブログ ~略してエビログ!~』