ロンリープラネットで学ぶ英語&京都【第3回】

日本文化を伝える時に役立つ英語の旅行ガイド

旅行のガイドブックには、その国の文化や風習などが説明されています。今回は海外の旅行ガイドブック『ロンリープラネット京都』の中から、日本の文化に関するフレーズを5つご紹介します!

知っておくと、外国人に説明する時に使えると思いますよ~!

Lonely Planet Kyoto (Travel Guide)
 

気になる日本文化の紹介5選!

外国人にとって不思議であろう日本文化がたくさん紹介されているのですが、その中から独断と偏見によって選んだ5つのフレーズを取り上げたいと思います。

(1)「芸者」は外国人にとってわかりにくいらしい

… geisha are highly skilled entertainers who are paid to facilitate and enliven social occasions in Japan.

(本書 p.159より引用)

この文の前に「芸者ほどわかりにくい日本文化はない」と書かれています。日本ならではの文化なので、外国人の方にとってはイメージしにくいのでしょう。

芸者さんの説明をする時には、"highly skilled entertainers" が使えそうですね!

1の和訳例

「芸者は、社交の場に華をそえ、その場の関係をうまくいかせるために雇われる高いスキルを持ったエンタテイナーなのです。」

(2)「舞妓」と「芸妓」の違いも難しいらしい

Confusingly, in Kyoto they are not called geisha; rather , they are called maiko or geiko. A maiko is a girl between the ages of 15 and 20 who is in the process of training to become a fully fledged geiko (the Kyoto word for geisha). 

(本書 p.159より引用)

芸者関係でもう1つ、"maiko" と "geiko" の違いもわかりにくいですようです。

この文に出てくるfledged という単語はあまり馴染みがないかもしれませんが、fledge は「(ひな鳥)を飛べるまで育てる」という他動詞で、fledged になると「一人前の」という形容詞になります。

ちなみに 細かいところをあげると、maiko や geiko は斜字になっている にもかかわらず geisha はそのままです。この理由は、 "geisha" が英単語として知られている ことにあります。ぜひ自分の英英辞書で調べてみてくださいね!

2の和訳例

「ややこしいのですが京都では芸者とは呼ばれておらず、「舞妓」や「芸妓」と呼ばれています。「舞妓」は一人前の芸妓(京都では芸者とも呼ばれる)になるためのトレーニング中である15~20歳の女の子のことを指します。」

厳しい !」と言う感想の茶道">(3)「 厳しい !」と言う感想の茶道

In a typical tea ceremony, both the host and the guests follow a strict set of rules that vary according to the particular school of tea to which the host belongs.

(本書 p.173より引用)

茶道の説明として「一杯のお茶で来客をもてなすシンプルな方法です」と説明があった後に、この文がきています。

もてなす側も、もてなされる側も、厳格な決まりがあるというところが驚きポイントなのでしょう。

茶道自体はもちろん、抹茶についてもくわしく説明されており、外国人の関心の高さがうかがえます!

3の和訳例

「典型的な茶道のやり方としては、もてなす側ももてなされる側も厳格なルールに沿う必要があります。そのルールはもてなす側の 所属 する流派によって異なります。」

(4)ATMを使う外国人の方を見たら、思い出してしまいそうなフレーズ

USING A JAPANESE POSTAL ATM

then hit the button marked 'Kakunin' (確認), then enter the amount , hit 'Yen' and ' Confirm ' and you should hear the delightful sound of banknotes being dispensed.

(本書 p.185より引用)

ATMの使い方について書いてある部分です。冒頭で「比較的簡単です」とは書かれていましたが、それでも知らない機械を使うことは、なかなか手間がかかることですよね。

その気持ちが最後の "and you should hear the delightful sound of banknotes being dispensed" にあらわれているような気がします。

お金の出てくる音が、delighful という表現。おもしろいですよね!

4の和訳例

「日本のATMの使い方

…それから「確認」と書かれたボタンを押し、金額を入力し、「円」と「確認」ボタンを押します。そうすれば紙幣が出てくる嬉しい音が聞こえるはずですよ。」

(5)英語ネイティブにとって日本語は発音しやすい!

Japanese pronunciation is easy to master for English speakers, as most of its sounds are also found in English. If you read our coloured pronunciation guides as if they were English, you'll be understood.

(本書 p.190より引用)

ロンリープラネットの巻末には、便利な日本語フレーズが掲載されています。そのフレーズの隣には、赤色でローマ字が書かれています。

日本人にとって少し違和感はあるものの、ローマ字読みであれば、発音自体はそんなに難しくないのかもしれませんね!

5の和訳例

「日本語の発音は、英語を話す人にとってはマスターしやすいでしょう。なぜなら発音の多くが、英語と同じだからです。赤字で書いてある発音ガイドを読めば、それが英語のような感じだったとしても、理解してもらえるでしょう。」

まとめ

日本の文化や言語についてのフレーズをご紹介してきました。外国人と話す時のネタや、観光客の案内をする時など、日本文化について説明ができると喜ばれると思います。英語の勉強もかねて、ガイドブックを読んでみるのも楽しいと思いますよ!

Lonely Planet Kyoto (Travel Guide)
 

岡本 美希  https://miki-english.jimdo.com/
TOEIC講師 兼 フリーライター。留学経験なし&独学にてTOEICスコア900オーバーを達成した経験を活かし、英語関連のコラムを多数のメディアに寄稿。マンツーマンのTOEICレッスンも開講中。

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