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英字新聞の経済欄をスラスラっと読むために知っておきたい7つのこと

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2017年2月に発売する書籍『2カ月完成! 英語で学べる経済ニュース』(アルク刊)からエッセンスを一足先に紹介。第2回は英語で経済ニュースを理解するうえで知っておいて便利な「ジャーナリズム英語」の特徴について紹介します。

英字新聞の経済欄って読む気が起きない……

英字新聞の経済欄をスラスラ読めるようになりたいけど、なかなか内容が頭に入ってこない・・・その理由は前回の記事でもご紹介しましたが「経済の専門用語」がネックになっているんですよね。

gotcha.alc.co.jp

経済分野のニュースでよく扱う専門用語の覚え方(前回の記事を見てね)が攻略できたら、次はニュースでよく使用される文体や特徴理解することが大事なんですって。

日常英語や小説などには出てこない文体なので、読み慣れてないと内容がつかみにくいのかも。書籍『2カ月完成!英語で学べる経済ニュース』には、「ジャーナリズム英語」を読みこなすために知っておきたい特徴が7つ紹介されています。順を追って紹介しますね。

特徴1:簡潔である

潔さに慣れないと、簡潔に書かれていることが、かえって分かりにくいという皮肉な結果にもなる。記事の書き出しのパラグラフは簡潔すぎて、すっと頭に入らないことがあるかもしれない特にニュース報道の場合がそうだ。

英語の記事を理解するには、opening paragraph (書き出しの第1パラグラフ)の文章が勝負だ。書き出しのパラグラフ(場合によってはその次のパラグラフ)に、記事全体が言おうとすることの「一番大事なポイント」や「トーン」が凝縮されているからだ。(中略)

だからまずは記事の冒頭と、それに続く1つか2つのパラグラフをしっかり読むことが大切だ。

なるほど、読みにくいと思ってたのは、簡潔な文を読むことに慣れていなかったからかも。 第1パラグラフをじっくり読むと、記事全体を理解しやすくなるんですね。挫折せずに、冒頭をしっかり読むようにしなくちゃ。

特徴2:ドライである

ニュース英語は一般にドライである。言葉を飾ったりすることや、大げさな表現避ける。経済記事は特にそうである。読みやすく、正確に――がまず重要なことだ。一つ一つのセンテンスも短めである。APやReutersのような通信社の記事はこうした原則に特に忠実だから読みやすい。

簡潔でドライ、ふむふむ、事実を正確にきちんと伝えるということですね。通信社のウェブサイトで記事やニュース動画を見てみようっと。

特徴3:大事なことから書かれている

記事に限らず、大事なことから書き始めることが英語文章の原則だ。論文や報告書、手紙ですらそうである。演説もそうだ。対照的に、日本語の場合は前置きが長く、極端な場合は結論を終わりのほうにもってくる傾向さえある。(中略)

 

日本経済は2四半期連続のマイナス成長となったが、欧州や他の地域で利用されている定義とは異なり必ずしも「景気後退」にあるとは限らない。

英文記事では、これは次のように書かれている。

Japan is not necessarily in a recession even though its economy has shrunk for two successive quarters, contrary to definitions used in Europe and elsewhere.

 

冒頭のJapan is not necessarily in a recessionは「日本は『景気後退』にあるとは限らない」。つまり英語では、日本語の訳では最後にくる「『景気後退』にあるとは限らない」から始まるのである。

大事なことや結論が冒頭にあると分かれば、その後の文で内容がひっくり返ることはないから安心して読めるのかもしれませんね。

特徴4:パンチのある見出しがある

記事には必ず見出しがある。紙面ではスペースが限られているため、見出しは簡潔であるばかりでなく、読者の注目や関心を強く引き付けるフレーズが求められる。(中略)どんなに立派な内容の記事や文章でも、長々とした記事に読者を引き込むには、見出しにパンチがあることが必須である。新聞ほどではないかもしれないが、雑誌の記事、論文などにとっても見出しの果たす役割は大きい。この文章は全体として何を伝えたいのかが一言で分かるようにすることが求められるのである。

雑誌の記事の場合、見出しだけを飛ばし読みしても、内容や流れがなんとなく理解できるのかもしれませんね。

特徴5:見出しは予備知識前提で、短い語や言葉の省略が多い

見出しは短いがゆえに分かりにくいことがある。皮肉なことだが、見出しがよく分からないために、重要な記事に入っていく興味を失ってしまうことがある。日本語の新聞でもそうだが、見出しは、読者が記事の扱っている内容問題について一定の知識を持っていることを前提に書かれる。(中略)英語の記事の場合は、スペースの限定ゆえにnon-native の読者にはなじみのない短い語を用いたり、言葉を省略したりすることも多いだから余計難しくなるのである。

記事の見出しを見ても、パッと内容が頭に入ってこないかもしれないのはちょっと辛いかも。専門用語は押さえておきたいですね。

特徴6:見出しに冠詞の省略や略語の使用が多い

ニュースの見出しには通常、動詞が含まれる。となると主語も不可欠だ。しかし冠詞(a, theなど)はどうしても必要でない限り省かれることが多く、例えばthe U.S.はU.S.で済まされることが普通だ。Japanese automakerはJapan automaker となることも多い。the Bank of Japan も見出しではBank of Japanで片付けられる。極端な場合は、BOJと略語(こういうのをacronymという)で置き換えられる。the United Nations はUNとなることが多い。(中略)

 

Japan’s Q1 growth upgrade could mean smaller stimulus

(日本の1~3月のGDP改定値が上方修正、景気刺激策縮小の可能性示す

 

ずいぶん簡単な見出しだが、Q1とはQuarter 1(第1四半期)で1~3月期のこと、growthは「GDP成長率」を指し、upgradeが「改定値による上方修正」を指す、と理解できるのはかなり経済英語に通じた人だろう。could meanは「可能性示す」、smaller stimulusは「景気刺激策縮小」を意味している。

「Japan's Q1」って一瞬「えっ、クイズ?」って思っちゃうけど(そんなことない?)、Q1=第1四半期と分かれば growth が「GDP成長率」と正確に分からなくても、意味は取れそうですね。

特徴7:現在形で書かれることが多い

内容が過去のことであっても、記事の見出しは現在形で書かれることが多い例えば来年度予算が昨日国会で可決された場合でも、Diet approves budget bill for next fiscal year.となる。yesterday などとも付けない。

これは知っておくと記事が理解しやすいですね。

まとめポイント♪

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  • ジャーナリズム英語は簡潔にドライに、大切なことが最初に書かれている。
  • 冒頭のパラグラフをしっかり読むことが大切。
  • 意味をとりにくい見出しを読むには、背景についての予備知識が必要
  • 見出しを読む際には、省略されている言葉や冠詞、時制を類推しよう。

 

「ジャーナリズム英語」の特徴事前に押さえておけば、今までよりも読みやすくなりますよ。もっと「経済英語」と仲良くなるための記事をこれからもお届けするので、次回をお楽しみに~。

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編集:GOTCHA! 編集部