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英会話スクールに何年通っても英語が話せない理由

意外とできない中学英語 STUDY

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『Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル』などでおなじみのカリスマ英語講師Mr.Evineが、なぜ英語ができないのか、どこで引っかかっているのか、英語が苦手な大人のために学習のヒントになるコラムをお届けします。

第1回 意外と見落としがちな学びのプロセス

皆さん、こんにちは。Evineです。

私が関西で主宰する英会話スクール「やりなお英語JUKU」を始めて8年、英語関係の業務に携わって15年ほどになりますが、中高生から社会人まで、さまざまな世代の生徒さんとの出会いがありました。

そんな出会いの中で得た経験や知識、そして私がこだわる中学英語必要性についてお伝えしていきます。皆さんの英語学習ライフが楽しく充実したものになるよう、ぜひお役立てください。

半数の生徒が英会話スクールの挫折経験有り

私の主宰する「やりなお英語JUKU」は少しユニークで、「英文法を主体に英会話力を磨く」ことをコンセプトにしています。学習した英文法が会話のどんな場面で使えるのか、どんな相手に対して、どんなふうに伝えるのか、日常会話にひも付けたレッスンをコンセプトに指導しています。こうした指導方法は高校や大学受験を控えた生徒に対しても基本的には同じです。

英文法を学ぶ英会話スクールと一風変わっているので、新規入会の間口を狭めたスクール運営なのですが、Evineならではのこだわりで「話せる」「使える」英文法を伝授しようと奮闘しています。

さて、私のスクールの初回カウンセリングでは、英語力の現状診断や学習目的以外に、英語学習歴やなぜ他の英会話スクールを辞めてしまったのかなどヒアリングしています。というのも、入会希望者の過半数がいわゆるネイティブスピーカー講師から学ぶ一般的な英会話スクールの経験があるからです。

言い方は乱暴ですが、英文法の学習を最初から選択したわけではなく、英語を学ぶ最後の手段として「やりなお英語JUKU」に問い合わせて来る方がほとんどです。

8年間英会話スクールに通っても冠詞の区別ができない

印象に残っている生徒Aさんのエピソードをご紹介します。 Aさんは8年間もの長期にわたって他の英会話スクールに通っていましたが、英語力が一向に上がらないため、私の生徒さんの紹介で「やりなお英語JUKU」の体験レッスンを受けにやってきました。

始めは半信半疑で体験レッスンを受けていたAさんですが、冠詞の区別の話をしたとき、そこで初めて冠詞のaとtheの使い分ける理屈や、冠詞によって相手に伝わる響き(印象)が変わることを知り、大げさですが衝撃を受けたんだそうです。

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書籍『Mr. Evine の中学英文法を修了するドリル』より

まではここは the かな? aでいいのかな、など文法の理屈を知らないまま、まさに「なんとなく」の感覚で英会話を続けてきたAさんは、冠詞の区別が理屈で理解できるとは思わずに、表現の中で丸覚えするしかない、あるいは冠詞は気にする必要がないと考えていたんだとか。

また、過去形などもあまり理解していなかったため、英語判定テストでは10%程度しかできず、8年間英会話スクールに通ったのは一体何だったのかと、愕然としていました。

きちんと理解していない英語のリピート練習は無駄

Aさんのように英会話スクールに通い、定期的に英語にふれていれば、当然何かが得られるはずと期待してしまいますが、理解していないフレーズや文法を何百回聞いてリピートしても残念ながら突然パッと英語が分かるようにはなりません。

帰国子女も含め、海外の子どもたちがどうして自然に英語力を身に付けることができるかというと、それは自分の両親や周りの大人たちや仲間が話す英語を耳にすると同時に、その場面に身を置いて、目でも経験しているからです。この場面にはこの表現、この相手にはこの表現を使うということを、一致させ頭で納得しているから自分のものとして取り込んでいけるわけです。

日本でそうした環境を手に入れることは非常に難しいですよね。動画を見ながらの学習でも、それはあくまでも疑似体験にすぎず、サポートにはなってもリアルな体験には勝てません。

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英会話スキル取得には学ぶプロセスが大事

いまだに「英語を学ぶ」といったら「ネイティブスピーカーが所属する英会話スクール」という発想をお持ちの方が非常に多いのですが、日本人が日常英会話スキルを身に着けるには「プロセス」(段階、手順)が大切です。

文法を知らないと定型文のアレンジをどうやったらいいか分からず、習った事以外は話すことができません。英文法から学ぶというのは、聞こえは遠回りでも、小さなものを積み上げることによって効率よく、結果的に早くスピーキング力を得ることが可能です。

1.基本的な「文法」
2.自分の気持ちを表現するためのある一定量の「語い」
3.コミュニケーションを円滑に進める「定型表現」(決まり文句、フレーズ)
4.相手が理解しやすい「適切な発音(抑揚とリズム)」

順番で身に付ける必要があります。「文法」がなければ「語い」や「定型表現」を覚えても状況に応じた柔軟なアレンジができません。アレンジができても発音やイントネーションがまずければ相手に理解してもらえないわけです。

例えば、英単語に「名詞」「形容詞」「副詞」といった品詞がありますが、品詞がその単語の「使い方」を教えてくれるわけで、日本語訳とつづりだけを教えても発信することはできません。品詞の働きを文法的にまずは理解する必要があるわけです。

さて、4番の「発音」ですが、初級レベルの学習者や中学校、高校の学生さんは「私にはまだ発音の学習は早い」といって、語呂で覚えたり、ローマ字発音で綴りの暗記をする方が多いのですが、これは絶対NGです。

「発音」と「語い」はセットです。語いの学習をする際には必ず発音も最初から意識してください。 音声付きの単語教材もありますし、音声が確認できる電子辞書オンライン辞書、あるいはスマホのアプリなど活用すれば気軽に発音もチェックできます。単語の品詞や使い方を文で確認しながら、ネイティブスピーカーの発音も確認しつつ、音読練習も心がけるようにしましょう。

丸暗記での会話には限界がある

皆さんの中には、フレーズは丸暗記すればいいと思っている人もいるかもしれませんね。でも、ちまたにあふれる英会話本に掲載されているフレーズを丸暗記したところで、丸暗記した通りの形で実際のコミュニケーションの場で使えるとは限りません。部分的に単語の入れ替えや適切な時制の変更などがリアルの会話で必要になるのが基本です。こうした対応力も英文法の知識で養えるわけです。「英文法」「語い・フレーズ」「発音」を1セットにしてまずは押さえる必要があるわけです。

上述のAさんのように、これらのプロセスを意識しなければどんだけ英会話スクールに通っても、半永久的に悪循環から抜け出せないのが現実です。「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能習得に「英文法」は必要不可欠です。「Input(知識の入力)なき Output(知識の利用・発信)はない」ことを意識して、ぜひ皆さんも英文法の学び方にこだわってください。

それでは今日のコラムはここまでにしましょう。次回もよろしくお願いします。

See you next time!

 

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文:Evine(エヴィン)

本名、恵比須大輔。夜景が美しい街、神戸に生まれ育つ。オーストラリアでのワーキングホリデーの経験と、何でも丹念に調べあげる「根性の独学」で英語を習得。子ども英会話講師、塾の英語講師を経て、現在「やりなおし英語JUKU」を神戸で主宰し、学生から大人まで初心者を対象とした使える英語学習指導に従事している。著書は『Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル』『Mr. Evine の中学英文法クイック・チェック 』(アルク刊)など多数。趣味は映画を見ること、ダイビング。
ブログ『Mr.Evineの頑張る英語人応援ブログ ~略してエビログ!~』