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to 不定詞はどう訳す? コツをつかめばもう迷わない!

学生時代、英語が苦手でずっと避けて通ってきた、会社も英語とは縁遠いところに就職した……なのに、急に仕事で必要になるなんて! という方に向けて、「とりあえず押さえておけば大丈夫」という基本的な文法をご紹介します。

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第6回 苦手な人が苦しむ不定詞の基本

 

英語が得意な人は不定詞(to + 動詞の原形)の使い方をきちんと理解しています。逆に英語が苦手な人ほど不定詞の認識がとても苦手です。昔の私もそうでした。そこで今回は苦手な人のために、不定詞の基礎を説明します。

今回もとりあえず次の英文をご覧ください。

文A He decided to create a new website.
文B One of our plans is to create a new website.
文C He had the skill to create a new website.
文D We have plans to create a new website.
文E She studied hard to create a new website.
文F She was happy to create a new website.
文G She read some books to create a new website.

 

もし分からない単語があったら辞書を使っていいので、全ての英文の和訳を作って下さい。苦手な人ほどうまく作れず悩んでしまうはずです。

実はto 不定詞の手前の単語の品詞を見極めるだけでto 不定詞がある英文の意味はかなり絞れるのです。

まずは今の実力で文A~Gの和訳を作ってみましょう。

同じ部分でも訳異なる

どうでしょう、うまく訳せましたか? この文A~Gには全てに「to create a new website」という共通する部分がありますね。まずはこの部分の訳し方に注目してみましょう。

A:新しいウェブサイトを作る「こと」
B:新しいウェブサイトを作る「こと」
C:新しいウェブサイトを作る「(ための)」
D:新しいウェブサイトを作る「(という)」
E:新しいウェブサイトを作る「ために」
F:新しいウェブサイトを作「って」
G:新しいウェブサイトを作る「ために」

 

という具合になります。

同じ「to create a new website」なのに、訳は最後の部分が数種類に分かれてしまいました。これは「to 不定詞」の 「to」の部分の訳語がそれぞれ「こと」「ために」など変化しているためです。

英語が苦手な人でも、to 不定詞が「こと」「ために」といった訳になることは知っているかもしれませんね。しかし文脈ごとにto 不定詞の意味を適切に定めなくてはいけないため、英語が苦手な人はこれが不得意なのです。英語が得意な人にとってはたやすいことなので、得意な人に追いつくために、今回はこれらの基礎を学びましょう。

不定詞の3用法を覚えよう

不定詞が苦手な人は、今から説明する種類の不定詞の「用法」を覚えなければなりません。

  • 名詞(的)用法
  • 形容詞(的)用法
  • 副詞(的)用法

 

文で上げた7つの英文にあるto 不定詞の部分は、これらの3つのどれかに当てはまります。もし適切に不定詞の用法を見分けられれば、それだけでto 不定詞の適切な訳語を見つけやすくなります。

今からこの用法を1つずつ説明していきましょう。

名詞(的)用法の見つけ方

多くが他動詞かbe動詞の直後
名詞(的)用法  訳語は「こと」しかない(少なくとも直訳は)

 

文A He decided to create a new website.  

to 不定詞の直前 の単語を見ましょう。decide(ed)ですね。decideは自動詞でしょうか、他動詞でしょうか? (自動詞や他動詞の意味がいまいち分からない場合は「前置詞が入る? 入らない? まずは自動詞・他動詞を区別する 」をチェック!)。

decideは「…を決める」という意味の他動詞です。

他動詞の直後に to 不定詞が来たら、そのto 不定詞は100%名詞(的)用法 です。外は1つとしてありません。

そして 名詞(的)用法の場合の to の意味は「こと」です。

ですから
文A He decided to create a new website.
彼は新しいウェブサイトを作ることに決めた。
になりますね。

 

文B One of our plans is to create a new website.

to 不定詞の直前 の単語を見ましょう。isですね。

be動詞の直後に to 不定詞が来たら、そのto 不定詞はほとんど名詞(的)用法 になります。

そして文Aでお話しましたが、名詞(的)用法の場合の to の意味は「こと」です。

なので
文B One of our plans is to create a new website.
我々の計画の1つは、新しいウェブサイトを作ることだ。
になります。

形容詞(的)用法の見つけ方

名詞の直後
形容詞(的)用法 訳語は「ための」「ような」「という」「べき」、
もしくは「訳語なし」

 

文C He had the skill to create a new website.
to 不定詞の直前 の単語を見ましょう。skillですね。skillは名詞です。
名詞の直後に to 不定詞が来たら、そのto不定詞は75%形容詞(的)用法です。

そして 形容詞(的)用法の場合の to の意味は「ための」「ような」「という」「べき」、もしくは「訳語なし」です。

toにこれらの訳語をつけて手前の名詞を説明します。この英文の場合ならば、to create a new website が skill を説明しているのです。

つまり
the skill to create a new website.

a 新しいウェブサイトを作るための技術
b 新しいウェブサイトを作るような技術
c 新しいウェブサイトを作るという技術
d 新しいウェブサイトを作るべき技術
e 新しいウェブサイトを作る技術
のどれかになります。どれがいいと思いますか?

文C He had the skill to create a new website.
でしっくり来るのは
a 彼は新しいウェブサイトを作るための技術を持っている。
e 彼は新しいウェブサイトを作る技術を持っている。
になるかと思います。

 

文D We have plans to create a new website.
to 不定詞の直前 の単語を見ましょう。plan(s)ですね。planは名詞です。
名詞の直後に to 不定詞が来たら、そのto 不定詞は75%形容詞(的)用法でしたね。

そして繰り返しになりますが、形容詞(的)用法の場合の to の意味は「ための」「ような」「という」「べき」、もしくは「訳語なし」です。

では plans to create a new website. はどういう意味になるでしょうか?

a 新しいウェブサイトを作るための計画
b 新しいウェブサイトを作るような計画
c 新しいウェブサイトを作るという計画
d 新しいウェブサイトを作るべき計画
e 新しいウェブサイトを作る計画
どれがしっくりきますか?

文D We have plans to create a new website.
でしっくり来るのは
c 我々は新しいウェブサイトを作るという計画を持っている。
e 我々は新しいウェブサイトを作る計画を持っている。
となると思います。

 

なんとなくコツがつかめてきたのではないでしょうか?

副詞(的)用法の見つけ方

他動詞の後ではない・名詞の後でも「ために」でしっくり来る場合
副詞(的)用法  訳語は「ために」「て」「なんて/とは」「もし~ならば」「(左から)て」「ほど」など

 

文E She studied hard to create a new website.
to 不定詞の直前 の単語を見ましょう。hardですね。今回の hardは「一生懸命に」という意味の副詞です。他動詞でもなければ、名詞でもない。したがってまず「副詞(的)用法だ」とわかります。
副詞(的)用法の場合の to の意味は「ために」「て」「なんて/とは」「もし~ならば」「(左から)て」「ほど」です。

では to create a new website の訳は
a 新しいウェブサイトを作るために
b 新しいウェブサイトを作っ
c 新しいウェブサイトを作るなんて作るとは 
d もし新しいウェブサイトを作るならば
e し新しいウェブサイトを作った
f 新しいウェブサイトを作るほど
のどれかになるでしょうか?
注意 eの訳は「(左から)て」という訳語を使う高級な訳です。この訳だけ他と違って、「て」が最初に来ます)


文E She studied hard to create a new website.
でしっくりくるのは
a 彼女は新しいウェブサイトを作るために一生懸命勉強した。
e 彼女は一生懸命勉強して新しいウェブサイトを作った。
となると思います(eの訳正しいの1つなのですが、初心者はとりあえず、a の訳だけを認識しましょう)。

 

文F She was happy to create a new website.
to 不定詞の直前 の単語を見ましょう。happyですね。形容詞です。他動詞でもなければ、名詞でもない。したがって「副詞(的)用法だ」とわかります。
副詞(的)用法の場合の to の意味は「ために」「て」「なんて/とは」「もし~ならば」「(左から)て」「ほど」でしたね。

では to create a new website は
a 新しいウェブサイトを作るために
b 新しいウェブサイトを作っ
c 新しいウェブサイトを作るなんて(作るとは
d もし新しいウェブサイトを作るならば
e し新しいウェブサイトを作った
f 新しいウェブサイトを作るほど
のどれかになります。どれがいいでしょうか?

文F She was happy to create a new website.
でしっくりくるのは
b 彼女は新しいウェブサイトを作っ喜んでいた。
だと思います。

 

文G She read some books to create a new website.
to 不定詞の直前 の単語を見ましょう。books ですね。bookは名詞です。名詞の直後に to 不定詞が来たら、そのto 不定詞は75%形容詞(的)用法 でしたね。

形容詞(的)用法の場合の to の意味は「ための」「ような」「という」「べき」、もしくは「訳語なし」なので、もしこれらの中から考えると、
→彼女は新しいウェブサイトを作るための本を何冊か読んだ。
が適切となるでしょう。

ところが、名詞の次のto 不定詞が形容詞(的)用法になる確率は75%ぐらいなのです。なので25%は副詞(的)用法の「ために」で考えることができます。すると
→彼女は新しいウェブサイトを作るために何冊か本を読んだ。
と「ために」でも訳ができてしまうのです。「ための」「ために」どちらでも正しいと言えなくもない英文は結構多いのです。

こういう場合は副詞(的)用法で取って「ために」とするのが通常です。
したがって
→彼女は新しいウェブサイトを作るために何冊か本を読んだ。
になります。

不定詞を見分けるフローチャート

 

以上を読んでどのように思われたでしょうか? 難しい? それでは上記を簡単にまとめたフローチャートを使って見極めてみましょう。

to 不定詞の訳語発見フローチャート(初心者用)】

◆鉄則◆

まずはto 不定詞の手前の単語の品詞を辞書調べる


(1)名詞の場合→それ以外の場合(2)へ進む
●形容詞(的)用法の75%は「べき」「という」「ための」「(訳さない)」のどれかで訳せる。
文C He had the skill to create a new website.
→彼は新しいウェブサイトを作る(ための)技術を持っている。
文D We have plans to create a new website.
→我々は新しいウェブサイトを作る(という)計画を持っている。

ただし、25%は「ために」という副詞(的)用法の訳語で上手くく場合がある。
文G She read some books to create a new website.
→彼女は新しいウェブサイトを作るために何冊か本を読んだ。

(2)動詞の場合→それ以外の場合(3)へ進む
●他動詞の場合→100%名詞(的)用法「こと」で訳せる。

文A He decided to create a new website.
→彼は新しいウェブサイトを作ることに決めた。

●be動詞の場合→ほぼ名詞(的)用法「こと」でOK。
文B One of our plans is to create a new website.
→我々の計画の1つは、新しいウェブサイトを作ることだ。

(3)名詞でも動詞でもない場合
●副詞(的)用法「ために」「て」「なんて/とは」「もし~ならば」「(左から)て」「ほど」などで訳す。
文E She studied hard to create a new website.
→彼女は新しいウェブサイトを作るために一生懸命勉強した。
文F She was happy to create a new website.
→彼女は新しいウェブサイトを作って喜んでいた。

 

いかがですか? このチャートは初心者用であって完璧ではありません。ですが多くの場合これでうまくいきます。もしあなたがto 不定詞が分からない、訳せないとお困りでしたら、ぜひこのフローチャートをご活用下さい。少し練習するだけでto 不定詞のある英文の訳で困ることは以後一切なくなると思います。

みなさまの英語力アップに参考になれば幸いです。それでは!

 

和訳
文A He decided to create a new website.
→彼は新しいウェブサイトを作ることに決めた。
文B One of our plans is to create a new website.
→我々の計画の1つは、新しいウェブサイトを作ることだ。
文C He had the skill to create a new website.
→彼は新しいウェブサイトを作る(ための)技術を持っている。
文D We have plans to create a new website.
→我々は新しいウェブサイトを作る(という)計画を持っている。
文E She studied hard to create a new website.
→彼女は新しいウェブサイトを作るために一生懸命勉強した。
文F She was happy to create a new website.
→彼女は新しいウェブサイトを作って喜んでいた。
文G She read some books to create a new website.
→彼女は新しいウェブサイトを作るために何冊か本を読んだ。

 

文:マウスバード

早稲田大学卒。中高では英語は赤点ばかりの超オチコボレであったが、浪人時代に苦手なりにも受験英語をクリアーする方法に目覚める。未だに英語が嫌いなため、英語が嫌いで苦手な人に教えるのが好き。
ホームページ:本気で嫌いな英語を何とかする方法
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